Mちゃん(小4)
先週「カリプソ・カーニバル」を一発で暗譜して合格、今日は同じニ長調の「オー・スザンナ」です。
「あのね、やってきたけど、なんかあんまりうまくいかない…」と言っています。
「そうなの?どれどれ」
Mちゃんに弾いてもらうと、一応両手ともちゃんと弾いています。
ただ、両手を合わせて弾くと、あちこち気にしてテンポもゆっくりだし、つまずくところもあります。
「弾けてると思うけどね。じゃ、伴奏弾いてあげるから、右手だけ弾いてみてよ」
先生の軽快な伴奏に合わせて、Mちゃんがメロディーを弾くことに。
これなら楽々だから、弾むようなリズムで元気に弾けます。
弾きながら歌も出てきます。
♪バンジョー提げて出てきた、アラバマを〜
繰り返しの多い、元気のいい歌なので、繰り返してるうちにだんだん調子が出てきます。
♪オースザンナ!
オー 泣かないで〜
バンジョー提げて出てきた、アラバマを! (ヘイッ)
この(ヘイッ)のところは、歌はないんだけどピアノでジャン!と弾かなきゃいけない「シメ」なのに、Mちゃんはすぐ、このジャン!を忘れてしまうのです。
「ほら、『ジャン』だよ〜」
「あっ、忘れた〜」
「じゃ最初っからもう一回だ!」
こうして、グルグル、グルグル、弾いて歌ってるうちに、メロディーはすっかり上手になってテンポも上がってきました。
ヒバリ先生は気がついてるんですが、Mちゃんのメロディーのタッチがとってもいいんです。
楽譜にスタッカートが書き込まれてるわけでもないのに、メロディーが軽快に弾むように弾かれてる。
しっかりアーリーアメリカンタッチなのです。
先日これを弾いたLちゃんといい、Mちゃんといい、ヒバリ教室のみんなはとってもかっこいいタッチセンスが身についてきてるなーと思います。
さあ、右手が上手になった。
左手も練習した。
次はいよいよ、両手だね。
フレーズの終わりが、どれも似たような音でごっちゃになってしまうので、それをちゃんと弾き分けて、来週はバッチリ弾けるようにしようね。