Mちゃん(中3):
いろんな曲集をやったり番外曲をやったりしているうち、すっかり「ブルクミュラー」が置き去りになっていました。
そこで、「ブルクミュラー一気に終わらせよう作戦」が先月開始され、今日は20番「タランテラ」の仕上げです。
Aメロ。
Mちゃんはヒバリ教室のベテランですから、気持ち良いハイスピードで難なく弾きこなしています。
ところが、Bメロにくると、なんだかテンポが落ち、モッサリしてしまうのは何故だ?
答えは「右手と左手のリズムのノリが違うから」。
左手が拍のアタマにアクセントをつけてジャン、ジャン、あるいはタララ、タララ、と刻んでいますが、右手は、それに合わせて拍頭にアクセントをつけてはダメです。
確かに譜面は、タッタ、タッタ、と3拍ずつが「けた」でつながれて1セットになっていますが、弾く時は「タッタ」を1セットにするんじゃなく、図の、赤くなぞったスラーで結ばれた音をセットと考えて「タタッ」「タタッ」「タタッ」…と弾いていくんです。
そうすると、ほら、一気に躍動感が出て、弾きやすくなりましたね。
「ね、これはスキップのリズムなのよ。タランテラはスキップのダンスなんだから」
先生は言いました。
「ほら、スキップのできないちっちゃい子って、タンタ、タンタ、って、右足ケンケン、左足ケンケン、ってやっちゃうから、できないんじゃない?」
「あ〜、そうかも」
「それが、右、右左!左右!右左!左右!」って、左右置き換えの所がセットになってる、ってリズムがつかめると、スキップできるようになるんじゃない?」
「あー、うんうんうん」
「Bメロの所は、それと同じように、『ラ、ソッソ、ミッミ、レッレ、ファッファ、』じゃなく『ラソッ、ソミッ、ミレッ、レファッ、』って弾いてくとうまくいくよ」
こうして、Mちゃんのタランテラは、AメロもBメロも、そしてそれ以降も、全部スピード感あふれた演奏になりました!
みんなも覚えておいてね。
「タランテラ」はスキップ!
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