Mちゃん(中3):
「残ってるブルクミュラー一気に終わらせよう作戦」続行中。
今日は1ヶ月前にこの作戦が開始されてから4曲目、22番「舟歌」です。
前回「私にはとても無理〜似合わない〜」と言っていた、天上の音楽のように美しい「天使たちの合唱」が意外にもきれいに弾けて、「美し系の曲だって弾けるじゃん!元気いっぱいの曲しか似合わないわけじゃないじゃん」と大いに褒められ、「意外と弾けた\(^o^)/」と自信をつけたのでしたが。
今回の「舟歌」、「なんかあんまりわかんない…」と本人が言うとおり、一応音は弾けているんだけれども、何というかこう、うっとりするようなロマンチックさや、ゆらゆらとたゆとうようなまろやかさが…うーん…
ヒバリ先生としても、イメージをかきたてるべく色々がんばったんですが(汗)
ベネチアのゴンドラのこと、たそがれ時のゴンドラデートのこと、粋な船頭さんが舟を漕ぎながら歌ってくれるラブソングのこと、ゆらゆら揺れる二人だけの世界のこと、とうとう船着場に到着して名残惜しいお別れの余韻のこと…
Mちゃんだって、「そう言われればそうかも」と感じてはきたらしい。
けれども、いざ自分で、ピアノの音色に刻々と移ろいゆく和音の変化に寄せた微妙なうっとり感やラブラブ感や切なさ感を乗せて表現するのは…
「無理〜」でした….(>_<)
「私が船に乗ったら『わーい、船だー』ってはしゃいじゃいそう…」
「そうだ、だから、こんなにリズムが元気にはずんでるし、和音がガーン!と力いっぱいなんだな」
唯一、Mちゃんが心から「うん、わかる!本当にそんな感じ!」と叫んだのは、序奏の終わり(8小節目)、メロディーに向けての前奏が始まる前の部分です。
「船着場から二人がゴンドラに乗り込んで、船頭さんが竿を大きく押して、さあ、出るよ!ってところ。ほら、ディズニーのアトラクションで、目の前の扉がガーッと開いて、さあ、スタート!って、あの感じだよ」と言った部分でした。(^^)
結局「この『舟歌』の世界観は 小中学生には到底無理。難し過ぎ」とヒバリ先生が結論を出し、「Mちゃん一人で美しく弾くのはムリだから、伴奏してあげるよ」と、先生が伴奏を甘く切なく奏(かな)で、Mちゃんがメロディーで必死にその表現についてくる、という形をもって「舟歌」は修了としました。( ̄ ̄;)
もっと何度もレッスンして、表現を追求してもよかったんだけど、今テストや塾でアタマが疲れ切ってるMちゃんに、これ以上の混乱を強いるのは苛酷な気がして…
この場はひとまず舟歌のロマンチック世界を後にし、その次の「帰郷」に進んで明快・元気に弾んだ世界にワープしよう、ということにしました。
「うん、これなら弾ける!単純だもん!」
Mちゃんも元気にガッツポーズで決めました。
今度は表現しっかり頼むよ〜
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