Cちゃん(小3):
「緑のバーナム」、そしてアルフレッド・ピアノライブラリー3の「貨物機関車」というブギウギスタイルの元気な曲をレッスンしたあとは、ガラッと変わって思いっきりクラシックな「エリーゼのために」です。
こちらは優雅に、でもCちゃんの今年の課題である「指番号を守って」丁寧に弾いていきます。
今日、アドバイスしたポイントは「フレーズの最後の音をきれいに『抜く』」ということ。
前に左手の弾き方を「フレーズごとにスッ!と抜いてね」とアドバイスしていたので、その通り ラミラ! とか ミミソ♯! とかを弾くとき、手をひらり!と返すのがとても美しくできています。
「右手も同じだよ。ドミラシ! とか ミソ♯シド!とか、ひとつづきの音列を一息で、手をスッ!と抜き切って弾いて」
Cちゃんはピアノのほかに水泳教室にも行っているので、クロールの泳ぎ方にイメージを重ねて説明してみました。
「クロールで泳ぐとき、手はどうやってる?」
「こうだよ!」
Cちゃんはさっそく、クロールのように両手をスイッ、スイッ、と回しています。
「そうだね。水から抜くとき、それから水に入れるとき、手はこんなふうに細くして、指先からスッ、といってない? もし、指先からじゃなく手のひらでバチャーン!バチャーン!ってやってたらダメだよね?」
「うん、そうだねー」
「この、ドミラシ!とかミソ♯シド!」とか弾くとき、最後をね、スッ、ときれいに『抜いて』ほしいんだ。ドミラ、シ~ とか ミソシ、ド~ とかにならないように」
「わかった」
Cちゃんは、きれいな音が出せるように気をつけて、手をスッ、と抜いて弾きました。ことさら優雅に、まるでバレエダンサーのように。
「そうそう、それよ!美しく、だよ」
Cちゃんは調子に乗って、何度も美しいフォームのバレエ風弾き方を見せてくれました。
音がとってもきれいになってきてるよ。その調子でね。
それと、後半「C」の部分、左手の同音連打を弾くとき、空いてる親指で怠惰にピアノのフチにつかまりながら弾くのはやめようね・・・