HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

バーナムの使い方

2020年09月08日 | おすすめ楽譜・アイテム

 

先日の「Tくんの観察力&バーナムの遊び方」の日記にアクセスくださった方が多かったようなので、「バーナム」の使い方にご興味をお持ちの方が多いのかな、と感じました。

「バーナム」って、すごくシンプルなんですよね。

表紙の色が、易しい順に 紫 → オレンジ → ピンク → 緑… と進んでいき、短い課題曲に一つ一つタイトルが付いていて、それを示す「棒人間」のイラストが添えてあります。

  

皆さんどう使って(or使わないで)いらっしゃいますか?

ヒバリ教室では、バーナムをずっと使っていて、子どもたちも楽しくやっています。

使い方は、大体次のような方法です。

まず一番初めは「紫のバーナム」から始めるのですが、紫の本が全部修了して 次のオレンジの本に進んだら、紫はおしまい、になるのではなく、次からはオレンジと紫、2冊持ってくるようにします。

新しいオレンジの本は普通に 家で予習・復習しながらレッスンしていくのですが、そのほかに、すでに修了している紫の本から、その場で選ばれた課題をパッと弾く、という課題が加わります。

課題の選び方は、ルーレットを回して当たった番号、3番なら3番を、1から5まであるチャプター全て弾くので、1の3、2の3…と、5曲弾くことになりますね。

(ヒバリ教室のルーレットは、古い『人生ゲーム』からもぎ取ってきたものです)

バーナムは基本、テクニックの教本なので、手や指の形、打鍵の方法、身体のフォーム、素速い正確な指運び…など色々な課題を身につけるのが目的です。

けれども、1つ1つの曲で要求された課題を、そこで完璧に仕上げるのにはかなりのレッスンや訓練が必要です。というか、いくらやっても「これで完璧に技術が身につきました!」とはならないものなのです。

逆に言うと、テクニックの訓練は1つの曲で完結するものではなく、何度も何度も、繰り返し繰り返し、練習・訓練し続けることが大切です。

上記の2つの理由から、ヒバリ教室では、現在進行形の本に完璧を求めず、8〜9割ぐらいの仕上がりで先に進めていきます。

次の巻に進んだ時、「復習巻」として、何度となくルーレットで当たることになるので、その時にまた「もう合格した曲なんだから!」と、「現役巻」だった時より高い完成度を目指してしごくので、大丈夫。

「現役巻」だった時には本人に余裕がなくて言わないでおいた指の形や音色、フレージング、そして速いテンポなど、100%よりもっと上のレベルまで引っ張り上げる事も、「復習巻」でなら可能なのです。

こうして、オレンジ&紫、ピンク&オレンジ…といった具合に、「現役巻&復習巻」の2本立てで進めていきます。

「復習巻」では、だいぶ前にやって忘れていた曲でも突然当たって弾くことになるので、初見力も鍛えられます。 バーナムの音域は「バイエル」とかの比じゃないくらい広大なので、広い範囲の楽譜を読み取る力がつきます。

先生側としては以上のようなメリットがあるのですが、生徒側としては、毎週何が当たるかわからないスリルとドキドキ感があって、お決まりレッスンじゃない新鮮なものになります。

また、各曲に添えられた棒人間が面白く、小さいうちは、棒人間がやっているのと同じポーズ…でんぐり返しや側転をやったり、少しお姉さんになった子は、棒人間に色を塗って可愛いファッションにしたり、もっと大きくなったら「地面から浮いてる〜」と突っ込んでみたり、など どの年齢になってもそれなりに楽しめる!?

  

あ、そうそう、生徒がバーナムを弾く時は、先生がイメージ豊か&リズミカルな伴奏で「共演」してあげてますよ。

こうして、「バーナム」ひとつやってるだけでも、読譜力、テクニック、リズム感、イマジネーション、色んな要素を身につけることができるのです。

バーナム教本そのものの内容や価値については、色んなサイトで有益な解説がされていますので、ぜひご覧になってください。

下記はヒバリ教室のHPです。バーナムは別として、ピアノレッスン全般に触れていますので、見てみてください。

HP  ピアノのすすめ・PLAY AND PLAY 

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