HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「ビリーブ」合格!

2017年03月30日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
「今、春休みでしょ?」
「うん。ダラダラできていいよ~」
「思い切りダラダラした?」
「うん!ダラダラして、今、来る前だけしか練習してない」
「どれどれ」
ってわけで、先週 もう一息!のところまで行ってた「ビリーブ」を聴いてみたら、「もう一息」でした。
当然だ。
っていうか、先週 緊張しながら気をつけて弾いた、いくつかのポイントがあいまいになりかかってさえいます。
「ダラダラしてるうちに、こないだ覚えた所が忘れそうになってない?」
「ああ~」
「じゃ、ちょっと一人で練習して思い出してごらんよ。今から10分間、あぶなっかしい所を中心に練習して、もういいな、と思ったらそう言ってね。その間 先生は、聞こえないってことにしとくから」
先生はそう言って、手帳を点検したりとかしながら、Aちゃんには注意を向けないようにしています。
Aちゃんは 右手だけで全体を弾いたり、自身のない所を取り出して両手でやってみたりと、一人で練習しています。
約10分後、
「もういい?」とAちゃんに近寄ってみると、「うーん・・・」と あまり自信はなさそうです。
「よしっ、じゃ、いつものように『3回まで』をやろう」
「3回(間違い)はセーフで、4回はダメってこと?」
「そう。4回間違えたら、不合格ってことでまた来週まで練習してくるの。じゃいくよ?」
「あ~~~」
「もう一回、練習しとく?」
「うん、もう1回だけ練習する」
「いいよ」
Aちゃんが”1回だけ”練習したあと、先生が聞きます。
「大丈夫?自信ない所だけ、もう1回やってもいいよ」
「うん」
Aちゃんは、いつも間違えやすい所を見つけ出して、指番号を確認しながら短い練習をしました。
しめしめ。こうやって、何度も自分から熱心に練習させることに成功だ。
「じゃ本番いくからね。3回=合格、4回=失格」
「あの、途中で間が空いちゃったりしても、、間違ってなければいいの?」
「いいよ。間違った音さえ出さなければ」
実はAちゃんの「ミス」というのは、よく指番号を見ていなかったり、指のポジションを確認せずいい加減に音を出して、違っていたら何度も弾き直して正しい音になるまで訂正する、というクセがあるからです。
注意深く弾いていれば防げるミスがほとんどなので、あえてAちゃんには「ゆっくりになっていいから、間違った音を出さないように」という命題を与えました。
緊張しながら、Aちゃんは弾き始めました。
慎重に楽譜を見て、ポジションが変わるときには指番号を確認し、指替えもわすれず、ミスタッチしやすい箇所は 慌てないように落ち着いて手の位置を確かめてから音を出す・・・
という風に じっくり注意深く弾いたら、なんと初めから終わりまで、ひとつのミスもなく弾けました!
ほらー、いつもこうやって、気をつけて弾けば間違えないのに。
さっきまでは気をつけずに弾いてたから、1小節に3回は間違えてたぞ!
ともあれ、これで「ビリーブ」合格。
次は ト長調の「アルプス一万尺」です。

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