三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

津軽への憧れ。

2016年11月14日 | 読書
津軽三味線を生んだ津軽の地への憧れはずっとある。
大阪からは遠く離れた土地だから尚さら憧れるのかもしれない。

津軽というのは不思議なところだ。
津軽三味線だけではない。
尺八にも錦風流、
箏曲も郁田流(生田流の誤変換じゃないですよ)という
津軽独特の流派があって、
平曲にもこんな歴史があったとは。

平家詞曲相伝の家―弘前藩士楠美家の人びと
鈴木元子
北の街社


江戸時代の終焉は
日本音楽史の大きな転換点でした。
能楽、当道座など幕府の保護を受けていたジャンルは存亡の危機に陥り、
平曲においても同じことが起こります。
それまで平曲を演奏していた人たちが
生活のためにそれを捨てていく、
そして伝承が途絶えていく中で
唯一、津軽藩では200曲が完全な形で残ったといいます。

だから何やねん、って話ですけど
津軽というのは不思議なところだ。


近代以降の日本の伝統音楽のあり方に
興味があります。




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