三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

女の怪異学。

2016年11月10日 | 読書
懲りずに怪談の道に進む万響さん。

女の怪異学 (京都橘大学女性歴史文化研究所叢書)
鈴木紀子ほか
晃洋書房


女の怪異学、って
またひどいタイトルですが、
よく知られた幽霊ばなしに出てくるのは
ほとんどが女の幽霊。

生霊となる六条御息所
「牡丹灯籠」の恋する幽霊

このあたりまでは
すでに見てきたところ。
恋しすぎて狂う、
「悪女」のカテゴリーには入らない女たち。

そして、新たに出てきたのが
坂口安吾「夜長姫と耳男」。

ついに来ましたね。
坂口安吾。
ただ、残念ながらこの人も・・・
「桜の森の満開の下」で一度やったことのある作家なのだ。

まじめに。
近代日本文学をもっと読んでおくんだった、と思う。
読みたいなとはずっと思っていたのだけど、
小説を読むという習慣から縁遠くなると、
文学全集の分厚さ、重さに
手に取る気力がなかなか湧いてこないのです。
小学生の頃は、ミヒャエル・エンデのあの分厚さに
わくわくしながら読んだりしてたのに。
あと、作品が多すぎ。
谷崎潤一郎全集とか誰が全巻読破するんだろう。
全集にしか入っていないような
あまり知られていない短編なんかに
はっとするような出会いがあるんじゃないかと
疑心暗鬼になります。

 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

お問い合わせ tomo.shami@gmail.com


コメント
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