迷走する「悪女」探し。
ここまで見てきたように
近世までの日本の文学・芸能には
「悪女」と言い切れそうなタイプがなかなかいない。
道成寺の清姫を
日本の悪女代表に挙げている文章も見かけますが、
私の中では清姫は「悪女」というのとは少し違う。
この別冊太陽「道成寺」でも
清姫をファム・ファタールとして論じている部分がありますが、
おもしろいのは、ここでファム・ファタールの系譜として
セイレーンやクリムトの絵画など、
先日の「エロスの美術と物語」と同じものが登場するのです。
女と蛇と水。
この連想は洋の東西を問わないようです。
とはいえ、日本の女と蛇の物語には
西洋にはない情念が横たわっていると思えますが。
惹かれるテーマが
思いがけず絡み合っていく。
あるいは広がっていく。
こういうのが楽しい。
第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~
12月18日(日) @大津市伝統芸能会館
13時開演
前売り2300円/当日2800円
出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)
四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。
お問い合わせ tomo.shami@gmail.com
ここまで見てきたように
近世までの日本の文学・芸能には
「悪女」と言い切れそうなタイプがなかなかいない。
道成寺の清姫を
日本の悪女代表に挙げている文章も見かけますが、
私の中では清姫は「悪女」というのとは少し違う。
道成寺―能 (別冊太陽) | |
平凡社 |
この別冊太陽「道成寺」でも
清姫をファム・ファタールとして論じている部分がありますが、
おもしろいのは、ここでファム・ファタールの系譜として
セイレーンやクリムトの絵画など、
先日の「エロスの美術と物語」と同じものが登場するのです。
女と蛇と水。
この連想は洋の東西を問わないようです。
とはいえ、日本の女と蛇の物語には
西洋にはない情念が横たわっていると思えますが。
惹かれるテーマが
思いがけず絡み合っていく。
あるいは広がっていく。
こういうのが楽しい。
第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~
12月18日(日) @大津市伝統芸能会館
13時開演
前売り2300円/当日2800円
出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)
四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。
お問い合わせ tomo.shami@gmail.com