三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

道成寺。

2016年11月11日 | 読書
迷走する「悪女」探し。

ここまで見てきたように
近世までの日本の文学・芸能には
「悪女」と言い切れそうなタイプがなかなかいない。

道成寺の清姫を
日本の悪女代表に挙げている文章も見かけますが、
私の中では清姫は「悪女」というのとは少し違う。

道成寺―能 (別冊太陽)
平凡社


この別冊太陽「道成寺」でも
清姫をファム・ファタールとして論じている部分がありますが、
おもしろいのは、ここでファム・ファタールの系譜として
セイレーンやクリムトの絵画など、
先日の「エロスの美術と物語」と同じものが登場するのです。
女と蛇と水。
この連想は洋の東西を問わないようです。
とはいえ、日本の女と蛇の物語には
西洋にはない情念が横たわっていると思えますが。

惹かれるテーマが
思いがけず絡み合っていく。
あるいは広がっていく。
こういうのが楽しい。


 

第二回 講談と三味線を聞く会~百花繚乱~

12月18日(日) @大津市伝統芸能会館

13時開演
前売り2300円/当日2800円

出演
一龍斎貞鏡(講談)
吉村泉(朗読)
竹内友美(音曲)
万響(津軽三味線)

四人の女性出演者が“悪女”をテーマにそれぞれの作品を演じます。

お問い合わせ tomo.shami@gmail.com

コメント
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