三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

津軽じょんがら節と新版歌祭文。

2018年08月08日 | 鑑賞
初代高橋竹山師の演奏が使われているというので
ATG映画「津軽じょんがら節」(1973年作品)を観てきました。

津軽じょんがら節 [DVD]
斎藤耕一監督
ジェネオン エンタテインメント


映画のタイトルは「じょんがら節」だけど
冒頭、津軽の荒波の風景とともに流れてきたのは「よされ節」でした。
そうでしょうとも。これは竹山流よされ節がぴったりの場面だと思う。
後半は白川軍八郎の演奏が使われてたのかな??
もの悲しい弥三郎節の唄声も効果的で
民謡っていいなぁと改めて感じたりして。

主演の江波杏子がとにかくキレイ。
色のない津軽の寂れた漁村に真っ赤なコートが印象的。
それに対して男の方は本当にどうしようもない。

いや、でも
こういうどうしようもない男、他でも見たなと思いました。



文楽の新版歌祭文。
この久松もしょうもない男です。
やさしい、というのは美徳でも何でもないと思わせてくれます。
お光がいじらしすぎて、お染久松にまったく肩入れできない。主役なのに。

「津軽じょんがら節」のイサ子も
「新版歌祭文」のお光も
現実をちゃんと見て、ひとりで決意する。
本当は泣きながら、きっぱりと思い切る行動をとって見せる。
強い女。やさしいひと。


ついでにいうと
文楽のもう一演目、「日本振袖始」のスサノオもたいがいでした。笑
稲田姫が大蛇に食われてから登場するとか、遅すぎるし。
結局、姫は自力で大蛇の腹を切って生還して宝剣まで手に入れてるし。
何やねんスサノオ!と醒めた目で見てしまう。

余談ですが
チラシ写真にも載ってる岩長姫の衣装がめっちゃ好みでした。
この演目では悪役だけど、やはり竜好きなのでテンション上がります。



 
Shamisen + vocal 松浪千静
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ライブ予定
8月18日(土) Penguin‛s Live
►詳しくはこちら

演奏依頼はこちらへ
松浪千静website

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