三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

映画「盆唄」。

2019年03月03日 | 鑑賞
福島第一原発の事故後、帰還困難区域に指定された福島県双葉町。
町に住んでいた人たちはバラバラになり、盆踊りもできなくなった。
このままでは、双葉町の盆唄は失われてしまうかもしれない。
そんなとき、福島からハワイへ渡った移民たちの間で
「フクシマオンド」が今も踊られていると知る---



祭囃子や盆踊りは
理屈ではなく血が騒ぐ。

ハワイでも福島でも
唄っている人、踊っている人が
みんな本当にいい顔をしている。

かつて福島からハワイへ渡り
厳しい労働と貧しい暮らしの支えとして
故郷の唄をうたった人々。
今また、福島からハワイへ盆唄が伝えられる。
教える方も教わる方も真剣そのもの。
そして、いつか双葉町が復活したときに
今度はハワイから盆唄を返したいという。
何世代か先のことになるとしても。

伝統とか、故郷というものの在りかたを考えさせられる。

はじめは二人でハワイを訪ねて、
その後、同じ地区の盆踊りチームでハワイを再訪して
ハワイの盆踊りチームと交流を深めて、
今度は福島で、やぐらの競演の復活を企画する。

人と人を芸能が繋いでくれる。
その力は本当にすばらしいと心から思う。

いわきの仮設住宅で復活した、やぐらの競演。
盆踊りって、もっと軽いイメージだったのが、
そこいらの和太鼓チームなど目じゃないくらいに
腰を入れて、力強く打ちこまれる太鼓。
技巧とか洗練とかじゃなく、心というか生きることそのものが
そこに現れるようだった。
喜びも悲しみも。怒りも愛情も。

祭りの後には、また現実と向き合う日々が続いていく。
それでも、生きていく力を感じられる、良い映画でした。

映画『盆唄』オフィシャルサイト


 

津軽三味線・松浪千静&津軽手踊り・踊り子ゆっこ 20th Anniversary
「津軽のジャワメギ ~津軽の五大民謡を踊る!唄う!弾く!~」
2019.3.17.Sun. @山本能楽堂

チケットご予約はこちらから。
よろしくお願いいたします。



Shamisen + vocal 松浪千静
Official website
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►演奏予定
3月14日(木) 天Qライブ
3月17日(日) 津軽のジャワメギ 津軽の五大民謡を踊る!唄う!弾く!
3月24日(日) 三味線三昧
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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