三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

“本物”の“津軽”ということ。

2019年03月20日 | 三味線のはなし
私の津軽三味線の師匠は津軽の人ではないし
津軽で修業した人でもなく、
それは私自身も同じで
実はそのことはコンプレックスでもある。

踊り子ゆっこが
津軽に通って手踊りを学んだ、ということに対して
私の三味線は本場のものとは違うし
唄に至っては全くの自己流にすぎない。

だから今回、
荒田流の皆さんがゲスト出演してくださることになったときには
うれしさとかワクワクと同時に
自分の津軽三味線がどこまで通じるのか試されるような不安もあった。

私の三味線が
手踊りのお囃子と違うことは最初からわかっている。
今までは、竹山流の手を変えたくない、というこだわりもあったし、
他に弾く人もいないわけだから(笑)
お互いに妥協点を見つけながらやってきた。
妥協しきれなくてケンカになったことも実はある。
そのときのしこりみたいなのは未だにあって、
だから頑なになっている部分もなかったわけではない。



でも、今回、
はじめて荒田流の皆さんと共演させてもらって
荒田先生のお話を聞いて、
今まで教わったことのなかったお囃子のことについて
もっと深く学びたいと思えた。
自分の演奏をまるっきり変えてしまうことはないけれど、
ちゃんと学んで知っておくことは大事なことだなと素直に思う。
津軽三味線は独学でやるようになってからの方がずっと長くて、
津軽の唄について教えてくれる人は周りにいなかったから
この出会いを次につなげていけたらと思う。


何にも知らずに
ただ津軽三味線の音に魅かれて
この世界に足を踏み入れて
ずっと東北に憧れてきただけだった。
それでも、20年続けてきたら
岩手にも行くことが出来たし
今度は津軽にも御縁が生まれた。
継続は力なり。
説教臭い言葉は好きじゃないけど、
続けてきたことは決して無駄ではないと思えることが増えたのはうれしいこと。



Shamisen + vocal 松浪千静
Official website
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►演奏予定
3月24日(日) 三味線三昧
3月30-31日 Ukiyo No Kimono Emaki -sakura- @Bordeaux France
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
 こちらからお問い合わせください
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