なんだか季節外れのものを読んでいる。
(のには、まぁ理由があるのだけど)
小学校6年生の夏、
3人の少年は近所に住む一人暮らしのおじいさんを観察しはじめる。
”人が死ぬところを見たい”から――。
『夏の庭』。
ずっと読もうと思いながらタイミングが来なかった一冊。
やがて、少年たちとおじいさんの間に交流がうまれ、
おじいさんと過ごす時間はとても大切なものになっていく。
しかし、別れはやってくる。
おじいさんの突然の死。
そして、中学進学を前に3人もそれぞれの道に分かれていく。
なんていうか
少しずつ強くなっていく子どもたちの姿とか
王道の児童文学の展開なんだと思うけど、
それがやっぱりすごく良くて
泣けるけど読後感がすっきりする。
こういう物語はいいなと思う。
ただ、私自身を振り返ってもそうだけど、
祖父母との距離感って複雑だなと。
作中の山下少年も、自分のおばあちゃんとは
小さい頃に会ったきりで
お葬式に出ても悲しくなかったのに、
赤の他人だったおじいさんの死には号泣する。
他人だから成立する関係だったのか
祖父母とももっと違った関係を築けたのかとか
ちょっと考えてしまったな。
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
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