三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

満月はどうなったか。

2016年08月10日 | 三味線のはなし
そういえば
満月の夕をどのキーで歌うか問題について
ぐるぐる考えた結果、
今回の東北公演ではやらない、という結論に達しました。

迷いながら歌っていい歌ではないと思ったから。
迷いながら歌っていい場所でもないと思ったから。

1月に行ったときは
この歌は外せないと思ったし、
やってよかったと思ってる。

でも、今回は何か違うかもな、と
プログラムを組んだときから感じていて、
では何をやるべきかと考えた結果、
津軽じょんから節になった。

東北への想いを込めて演じる特別な演目が
ゆっこちゃんの場合は中野七頭舞のアレンジであるならば、
それと同じ想いを込めて私が弾くのは
じょんから節だろうと。

初めて津軽三味線に出会った曲。
初めに習った曲。
初めて唄おうと思った曲。
どんなスタイルの演奏も良いと思える曲。

今回はこれが正解だったのかなと思います。
次はまた違うのかもしれないけど。

やらずにはいられないことに
真摯に向き合うこと。
それが原点。


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