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楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

ロダン

2016年01月23日 06時48分39秒 | 日記
上野の国立西洋美術館の前庭には、ロダンの彫刻が並んでいる。

今年は気温が高いせいもあり、前庭の梅の木も満開だ。
その横にロダンの「考える人」の彫刻がある。

(梅の木とロダンの「考える人」)


「考える人」の彫刻は何回も見ているが、
梅の木を見ながら、そう言えば考える人の表情を見たことが無かった。
それはボクだけのことかもしれない。

「考える人」は、手に顎を乗せうずくまった格好で、
沈思黙考している男性像が見事で、有名だとばかり思って、
全体像は見ても、細部をまじまじと見たことが無かった。

顔はどんな顔で、手の平はどんな形で顎を乗せているのか、
今回まじまじと見てしまった。

ボクが考えるときは、手の平に顎を乗せるのであるが、
彫刻は、手の甲に顎を乗せている。

そして顔は、ボクなら焦点の定まらない目で、
茫然としているに違いないが、
ロダンの彫刻は、下から写真を撮るボクをじっと見つめているのだ。


(「考える人」の手と顔)


髪の毛はどうだとか耳はどうだとかいろいろ眺めてしまった。

他に「地獄の門」「アダム」「エヴァ」の像もある。

アダムとイヴは実物を描写した訳ではなく、
人間の生身を描写したものであろうが、
実に忠実に細部にわたって見事に彫刻されている。

聖書によれば、神は最初に「アダム」を造り、
アダムのあばらを一本抜いて「イヴ」を造った。
エデンの園で二人は何不自由なく暮らしたが、
ある日、神が「決して食べてはならない」と云った禁断の木の実を、
悪魔にそそのかされて「イヴ」が最初に食べ、
「イヴ」に進められてが「アダム」が次に食べた。
これを知った神は、二人に罰を与えた。
女は永遠に子供を産む苦しみを、
男には永遠に働く苦しみを与えた。
以来、全裸で過ごしていた二人は前を隠すようになった。

その話をロダンも知っていたに違いない。
エデンの園で生活していた二人を想像し、
前も隠さないでその像を造っている。

これ等は、上野の国立西洋美術館の前庭にあるので無料で見学できる。

(地獄の門)

(アダム)

(エヴァ)


上野公園から帰る途中にカエルの噴水を見つけた。
カエルと(帰る)を洒落たわけでもないだろうが、
ずいぶんとぼけた顔で水を吐き出している。
(かえる)




コメント (11)
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