楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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お留守の青銅 阿弥陀如来(旧日光街道・奥州街道を歩く 49)

2016年06月18日 05時08分20秒 | ひとり歩き旅
須賀神社を出てすぐ左手に(北隣に)妙建寺がある。
春には境内の枝垂れ桜が開き、地元小山市の百景に選ばれている。

(妙建寺の山門、右手の桜が春は美しい)


(妙建寺の本堂、枝垂れ桜は左上に垂れ下がっている青葉)



日蓮宗 法頂山 妙建寺と言い、山門は明治の建立であるが、
本堂は、享保二年(1717)に再建され、格天井には百人一首が描かれており、
再建以来一度の火災にも見舞われていない。

妙建寺の北側の道路を東に坂を下る途中にある神社が宮本町の愛宕神社。
小山市に愛宕神社は二社あって、もう一つは本郷町の愛宕神社で、後程紹介する。

(坂の途中左へ愛宕神社)

(宮本町の愛宕神社)


宮本町の愛宕神社は、天授5年(康歴元年1379)小山義政が、
領内の五穀豊穣と領民の家内安全を願って、
山城の国愛宕山より勧請したとき、
ご神木として植えたと伝えられるケヤキがあり、
樹齢600年余と推定される。

(ケヤキの大木)


坂を下り切ると小山第一小学校があり、その手前に佐野・栃木道の庚申塔がある。
この庚申塔は寛政12年(1800)に建立されたもので、左佐野道・右栃木道とある。

(庚申塔がある一角)

(庚申塔・左佐野道)

(庚申塔・右栃木道)


この庚申塔のある坂道を上って戻り進むと、
国道四号線を渡り旧日光街道(県道265号線)に出る。
そこに小山宿脇本陣跡の往時を思わせる玄関らしきものがあり、
手前に明治天皇小山行在所跡の自然石に刻まれた碑がある。
さらに進むと突き当りに常光寺がある。

(坂道を今来た道に帰り、坂道を上る)

(小山宿脇本陣跡)

(明治天皇行在所跡の碑)

(常光寺門前に突き当たる)


この常光寺には小山市教育委員会指定文化財になっている阿弥陀如来坐像がある。
常光寺の説明によると、
(この青銅の阿弥陀如来坐像は、寛延元年(1748)の作であるが、
慶応四年の戊辰戦争小山の戦いで、幕府軍の流弾が台座後部に命中し、
今もその傷跡をとどめている歴史資料で、境内にある。)とある。

しかし、その阿弥陀如来坐像は、残念ながら現在はお留守のままになっており、
どこかの博物館か美術館に出張されているらしい。

(常光寺本堂)

(阿弥陀如来坐像の案内説明板)

(阿弥陀座像があった場所)


何も写真がないのは寂しいので、ネットから画像を拝借した。

(阿弥陀如来坐像)

(戊辰戦争時に受けた弾痕跡)


間々田宿から小山宿まで直線距離では7.3kmであるが、
いろいろ見て回り、あるいは見落として街道を戻ったりしたため、
本日歩いた距離は、39357歩、距離にして約24kmだった。
久しぶりに、重い足を引きずり東北本線小山駅から帰宅した。

(小山駅)




コメント (13)
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