ねむの木に花が咲いた。
いつもは6月の終わり頃咲くのに、
今年は雨が多かった所為か、遅れて咲きだした。
(ねむの木1)

(ねむの木2)

漢字では「合歓木」と書く。
字をよく見ると「よろこびあうき」とボクには読める。
ねむの木は夕方になると葉が閉じ始め、
次第に葉は重なり合い、朝になるとまた葉は開く、
その様子が歓び睦合う、いとしい男女の様子を想わせる。
花は無数の赤い糸が扇形に開いたようで、
触れれば柔らかくそっと開いて行く。
(開いたねむの花1)

(開いたねむの花2)

話が飛ぶが、
芭蕉が「奥の細道」で象潟を訪ね、
・象潟や 雨に西施が ねぶの花 芭蕉
ねむの花が世界の美女に数えられる「西施」になぞらえて、
俳句を詠んだのは有名。
象潟のの蚶満寺(かんまんじ)門前には、
中国の美女「西施像」があり、
(蚶満寺前の「西施像」)

この西施の美人顔を想い、
ねむの花を鑑賞していただきたいと思います。