そうなんだ。

外国語で知ったこと。

ぼんくら  漢字

2018-11-24 21:14:23 | 読書
趣味と聞かれれば、読書と答えます。

5年日記帳の後ろの余白には、読んだ本のタイトル・作家名・日付を書き記しています。
今年前半は 池井戸潤、東野圭吾、海堂尊 氏らの現代小説が多かったのですが
ここにきて、辻堂魁(つじどうかい)氏の時代小説 『風の市兵衛』 にはまっています。
23巻まで出版されたうち、先ほど21巻を読み終えたところです。

『風の市兵衛』の主役を、NHK時代ドラマの『そろばん侍 風の市兵衛』では向井理さんが演じていました。
ドラマは観ていなかったのですが、番組宣伝等で知っていたためでしょうか
私の中で市兵衛はすっかり向井理さんになっています。 向井さんの持つイメージのように、とても素敵な主人公です。

さて、今回21巻を読んでいて
ここに登場する北町奉行所定町廻り方・渋井のセリフに、はっとさせられました。 

「おれがそんな盆暗(ぼんくら)だと思っていたのかい。 とんでもねえ見当違いだぜ」

盆暗。 あの、“ぼんやりしている” や “ばっかじゃないの” のボンクラです。

漢字があったとは、今の今まで知りませんでしたぜ。
漢字があるということは、そこに意味があるということです。

日本語の味方である、広辞苑を引きました。
まず、ここで使われる 「盆」 の意味に注目です。

「盆」(ぼん)・・・丁半博奕(ちょうはんばくち)をする場所。 ぼんござ。 博打。

これに、暗いという意味で

「盆暗」(ぼんくら)・・・もと博奕の語で采(さい)を伏せた盆の中に眼光が通らないで常に負けるという意味。

ここから、ぼんやりしていて、ものがわかっていないさまを表すとのこと。

へ~。 そうだったんですね。

適当につくられたと思っていた言葉に漢字があると知ってまず驚きました。
そして、そこに由来があると知って感心しました。

いや~、日本語も深いですね。



コメント (2)
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