そうなんだ。

外国語で知ったこと。

ハロー効果  英語

2021-10-17 10:48:18 | 読書

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前回は80円の古本10%オフの期間と重なっていたので
80円×14冊x0.9=1008円 ー300円 =708円
とにかく80円の本を14冊買いました。

期待以上だったのが、新書の 「脳はどこまでコントロールできるか?」 中野信子著。



脳がどれほど錯覚によって騙されていて、正確にものごとを見ていないかについて、身近な例を紹介しながら解説されています。

人が脳で感じる快感の中に、社会的報酬があるといいます。
昇進が決まってうれしい・仕事ぶりを評価されてうれしい・頼りにされて嬉しい、等の
社会的に評価されることによって感じる喜びです。

接待を伴う飲食店では、「○○さんのこういうところが素敵」などの誉め言葉をたくさんかけてもらえるそうです。
真意のほどは分かりませんが、快感を得ることが出来ます。
脳が錯覚を起こし、自分は本当は凄い人間なんだと思い込むこともあるでしょう。

「この娘には、本当のオレの姿が見えるのだろう」


ハロー効果と呼ばれるものについても、思い当たるふしがありました。

「halo」(ヘィロー)・・・(聖像の)後光・光背 /   (太陽や月の)かさ

例えば、実際はその人を知らないのに
東大卒なら頭が良いだろう・ブラジルでサッカーをしていたならプロ級だろう・アメリカにいたなら英語がペラペラだろう
と、思い込ませてしまう ”光り輝く背景” のことです。

採用時はかなり有利な履歴です。
実際には、本人を知れば分かる事なので
このハロー効果には、賞味期限があります。

一番気の毒なのは美人だ、と著者は言います。
美人という外見のハロー効果で 「知的な美人で性格も良さそう」と高評価から始まりますが
その後、ちょっとした事で評価が下がることが多いようです。
「オレ様のお茶の誘いを断るなんて、気取りやがって。 鼻もちならねぇ」

反対に
それほど美人ではない女性が、振る舞いの美しさや、ちょっとした気遣いで評価が上がることが多いようです。

美人ではない女性として例に出されていたのが

木嶋佳苗

全国の女性が、木嶋佳苗よりは自分の方がカワイイだろう、美しいだろうと思ったに違いありません。
そんな外見の彼女に何人もの愛人がいて、結婚詐欺がらみの殺人事件まで起こしていたから不思議でした。

褒め上手だったことも推測できます。

「こいつは、オレのことを一番良くわかっている女だ」

唯一の理解者だと思わせたのかもしれません。
この辺りの脳の錯覚によって、被害者は彼女に夢中になったのでしょう。
そして何人もの男性を餌食にしているということは、木嶋佳苗自身もこの辺りのテクニックを熟知していたのかもしれません。

彼女が執筆した本に、興味が出てきたところです。

新書も当たると面白いです。


#脳はどこまでコントロールできるか? #中野信子 #ハロー効果 #脳の錯覚 #社会的報酬 #木嶋佳苗



コメント (2)
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