アメリカでは、誰かが思いがけず優しく接してくれた時に
「You seem Canadian!」(ユースィム カナーディアン)
と、表現するそうです。
直訳は「カナダ人みたい!」
「seem」(スィム)・・・~のように見える
この件をオンライン英会話時に、リナ先生に確かめました。
リナは、アメリカのシアトルに住むカナダ人女性です。
照れくさそうに、
「カナダ人は、アメリカ人にとって優しい人のイメージがあるみたいです」
と、言いました。
「Are you Canadian?」・・・あなたカナダ人? (カナダ人なんじゃない?)
とも、言うそうです。
確かに、リナは優しい女性です。
それとは別に、リナがカナダ人だと分かっちゃうのは、「sorry」(ソーリー)をたくさん言うからだそうです。
アメリカ人はめったに、「sorry」を言わないというのは、日本で伝えられる通りだそうですが
カナダ人は日本人のように、口癖のごとく謝っちゃうそうです。
「ごめんね。ドア閉めて」
「ごめんね。それ取って」
しかし
周りのアメリカ人が、このように言うのは聞いたことがないそうです。
西洋人が、日本人と韓国人と中国人を見分けられないように、
私たちも、アメリカ人とカナダ人は全く見分けがつきません。
誰しも民族意識を持っています。
コリアンやチャイニーズと間違えられれば、「日本人です」と主張するし
「全然違うのに」と、気分を害するかもしれません。
リナが数年前、日本の沖縄に観光で滞在したときのことです。
生まれて初めて人種差別を受けるという体験をしたそうです。
街の裏通りにあった居酒屋でのことでした。
リナは外見は白人そのものですが、日本語も流暢に話します。
注文した品を日本人の客にはすぐに出すのに、自分たちには何回か促さないと出してくれなかったそうです。
明らかに、店員からは招かれざる客という扱いを受け、ショックだった半面、
これが人種差別なのかぁ~。とある意味勉強になったそうです。
その話を聞いた時に、
沖縄では、基地問題等でアメリカ軍やアメリカ人兵士を嫌う人が多いのかもしれない。
という、事情を説明しました。
それを聞いたリナが
「アメリカ人だと思われちゃったのかな?」
と、言いました。
さすがに、
「アメリカ人とカナダ人を区別できる日本人はいませんよ」
とは言えずに
「そうかもしれませんね」
と、答えるにとどめました。
この会話以来、
西洋人がアジア人を区別できなくても仕方ない。
と思うようになっています。
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