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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

古代エジプト

2005-04-06 22:35:20 | 読書日記
 古代エジプト ~失われた世界の解読~
 笈川 博一著 中公新書
先日、京都文化博物館で行われた展覧会から続いている古代エジプト熱が続いていて、読了した本。1冊で古代エジプトを概観した本はないかなあと思っていたらそのものズバリの本でした。
 本書は、以下の内容です。
 1章 エジプトの国土と人々
 2章 エジプトの歴史
 3章 宗教と神話
 4章 死と来世
 5章 言葉と文字
 6章 文学作品
 7章 王の王 ラメセス2世
 僕なりには、2章3章4章あたりが興味の対象になるかなというところ。特に先日の展覧会でも古代エジプト人の来世観や信仰なんてのがテーマになってたしね。
 エジプト史を概観するとざっと次のようになるらしい。
 初王国期(第一~第三王朝期) 
 古王国期(第四~第六王朝期)
 第一中間期(第七~第十一王朝期前半)
 中王国期(第十一、第十二王朝期)
 第二中間期(第十三~第十七王朝期)
 新王国期(第十八~第二十王朝期)
 第三中間期(第二十一~第二十五王朝期)
 後期(第二十五~第三十一王朝期)
 その後ペルシャに統合され、アレクサンドロス大王に征服され、その死後、後継者であるプトレマイオス朝の支配を受けることになる。著名なクレオパトラはプトレマイオス朝の最後の女王になるらしい。
 ちなみに第7章で取り上げられるラメセス2世は第十九王朝、新王国期に当たる。
 
 これらの王国は、それぞれがエジプト全土を収めていたというわけではなく、分裂していたり並立していたりしていた時期もあるらしい。またヒクソスという異民族の支配を受けていた時期もあるらしい。またオリエントの王国とも戦争をしたり、援助をしたり受けたりもしていたようだ。かなり国際的な王権だったのだろう。
 一口に古代エジプト史というのは3000年あるわけで、日本史に比べると国家というものが出来てから、倍以上の時間が流れていることになる。考えてみれば日本史でも古い時代のことははっきりわからないのにそれ以上になるエジプト史なんぞわからないことが多いというのも充分に理解できる。実際エジプト史で絶対的な年代というのはなかなか決めにくいそうだ。なるほど。
 しかし日本史になれているためか、エジプト史というのはなにか理解しにくい、対象としている年代が長いということもあるだろう。名称や地名等がわからないということもある。でも不思議で面白い。結構日本人ってエジプト好きじゃないだろうか。有名なマンガもあるし。
 
 エジプト人の来世観の影響でたくさんの遺物が残っている。死後の世界があり、そこで生活をするためにたくさんの副葬品を埋葬した。おかげで多少なりともその時代がわかることになる。かなり偏った情報だろうが・・・。

 まだまだエジプト史で遊んでみよう。
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