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貧乏神である。別名、窮鬼ともいう。「譚海」という江戸時代の書物に、男が昼寝をしているとき、汚らしい老人が二階に上がっていく夢を見た。するとたちまちに貧乏になっていった。そして、貧乏生活が4年に渡ったころ、また2階から立ち去る夢を見た、その日以来貧乏生活から逃れることができたという。
貧乏神は、かなりよく知られた神様の一人というか、これほど忌み嫌われている神様もいないだろう。貧乏神に取りつかれた人や家族はたちまちのうちに貧窮してしまうのだから。貧乏神にまつわる説話などは日本中にある。現代でも、星新一のショートショートにはよく貧乏神がでてきている。
水木先生等も漫画にはよく貧乏神を登場させている。「貧乏神と福の神」という短編集もあるぐらいである。実際、売れるまでは、貧乏神に取りつかれたような生活をされていたというのは、よく自伝にも出てくる。
水木先生は、貧乏神について、「苦手なことでお金を儲けることはできない。好きじゃない仕事に追われたら貧乏神に取りつかれる。」と述べられています。水木先生だから言える言葉で、我々凡人にはとてもとても、ただ、今している仕事を少しでも好きにしていかないと確かに貧乏神に取りつかれそうだ。気をつけよう。
案外、貧乏神って、とことん嫌われていないと思わせるところもある。井原西鶴の「日本永代蔵」には、嫌われ者の貧乏神を祀った男が、そのお礼に金持ちにしてもらったという話が出ている。貧乏を福に転じる神として書かれている。実際に、そうやってお祀りしている神社もあるそうだ。
人を貧乏にはするけどとことんまではしないという事ところがあるからか、ねずみ男と同様にとことん嫌われてもいない気もする。近寄って欲しくはないですが・・・。
その次に出てくるのが、たにぐぐ。日本神話に登場するヒキガエルの神様である。大国主の命が、出雲の美保関に居たときに少彦名命が遠い海からやって来た、その神様の名前を誰も知らないときに、たにぐぐがでてきて、久延毘古が知っていると答え、久延毘古が神産巣日神の子、少彦名命であると答えたというものである。
その後、大国主命と少彦名命は、神産巣日神の命により、義兄弟の間柄となり、出雲での国造りを行ったと言われる。
そのため、たにぐぐの姿も古代の人の姿をしているのであろう。
続いても日本神話に出てくる八岐大蛇。一つの胴体に、八つの頭と八つの尾を持ち、八つの山と八つの谷を覆うほどの巨大な大蛇である。
首が三つだったら、キングギドラだな。
さて、天照大神の弟である須佐之男命は、高天原を追放され、出雲の国を訪れた際、この大蛇が、出雲の神である足名椎命と手名椎命の娘を毎年一人ずつ攫って食べてしまう。今年はついに末娘の櫛名田比売となったという話を聞き、櫛名田比売との結婚を約束に、この八岐大蛇を退治する。この時、八岐大蛇から出てきたのが、皇室に伝わる三種の神器の一つ「天叢雲剣」(のちの「草薙剣」)である。この神話は、日本神話でも有名なものの一つであろう。
出雲と製鉄の関係を表しているとも言われる。
文章をいっぱい書きすぎたな。今回は、この程度で。
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