休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

陰陽師(天鼓の巻)

2012-12-10 00:26:12 | 読書日記
 陰陽師(天鼓の巻)
 夢枕 獏著 文春文庫

 陰陽師である。ずっと前から、新刊が出るたびに買って読んでいる。今、現在、新刊が出れば必ず読んでいるのは、夢枕獏の「陰陽師」シリーズと宮城谷昌光の中国歴史小説ぐらいのものである。夢枕獏の「伝奇SF」というジャンルが正しいのかな。構図としては、ヒーロー的な安倍晴明と助手的な役割の源博雅の掛け合いで話が進んでいく。まあ、シャーロックホームズとワトソンの関係に似ている。はじめはちょっと違ったはずなのだが、徐々にこの形で定着し、今や偉大なマンネリズムといった感じだ。
 陰陽師は、1988年に第1作「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること 」が書かれ、その後、シリーズ化して、これまでに、10冊、シリーズが出版されている。そのシリーズを一覧表にしてみた。

 陰陽師 
 陰陽師 飛天ノ巻
 陰陽師 付喪神ノ巻 
 陰陽師 生成り姫 
 陰陽師 鳳凰ノ巻 
 陰陽師 龍笛ノ巻 
 陰陽師 太極ノ巻 
 陰陽師 瀧夜叉姫(上) 
 陰陽師 瀧夜叉姫(下) 
 陰陽師 夜光杯ノ巻

 で今回の天鼓の巻になる。天鼓の巻については、全部で8編収録されている。この間あたりから、今までの安倍晴明と源博雅の2人に加えて蝉丸法師が絡んでくるようになってきている。マンネリ打破というところなんでしょう。
 また、天鼓の巻では、今までの怪奇現象を解決とは違ったエピソード的な話が収録されている。よくSFのシリーズでは外伝とされているような種類のものである。「逆髪の女」ちというエピソードがそうだ。(この話は、僕でも元の話を知っていたりする有名な能の物語である。)

 どっちにしても、読み始めるとグッと作品の世界に引きずり込まれて一気読みしてしまった。

 僕自身は、この小説を読むまでは、平安時代というか、そのあたりは興味がなかったのだが、もともと妖怪などの話が好きだったので、そっちの方向から興味が出てきた。陰陽道についても多少なり調べたりもする。平安時代では、陰陽道というのは、現在でいう経済学や社会学みたいに世の中の動きを説明する最新の体系だったということだけふわっとはわかってきた。

 そんなこんなで偉大なるマンネリズムと化しつつある「陰陽師」シリーズですが、また、次の巻が出版されたらまた読むんだろうなあ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自滅!試合終了 | トップ | 関西学生アメリカンフットボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書日記」カテゴリの最新記事