巻野内石塚古墳からホケノ山古墳までの道のりは、田園の中を残土かと間違うような小さな古墳がポツポツと顔を出す。これらの小古墳、ちゃんと名前があるから面白い。サシコマ古墳などはどういう意味なんだろうかと思う。
※サシコマ古墳の名称については、明治以前にこの辺りに牛を埋めていたという伝承からこの名がついたら しい。
【サシコマ古墳】円墳 径約13m
この辺りの風景は、僕の好きな景色なのだが、この日は思いのほか風が強かった。春一番が吹いたかと思うほどである。(今年の春一番は、3月12日に吹いたそうだ。)
【小川塚西古墳】円墳 径約35m(奈良県の遺跡地図による。この日の説明とは若干違っている。)
この後、小川塚西古墳の墳丘に登って説明を聞く。小川塚西古墳は、約40mの方墳、小川塚東古墳は、30m以上の円墳、サシコマ古墳は、約13mほどの円墳であったようだ。いずれも墳丘がかなり削平されているので、埋葬施設等は不明とのこと。
【小川塚東古墳】 円墳 径約25m
その後、北口塚古墳を横に見て、茶ノ木塚古墳に向かう。茶ノ木塚古墳については、この周辺の古墳の中では数少ない発掘調査が行われている古墳である。一見、方墳のように見えるが、後世の改変によるものとのこと。
【茶ノ木塚古墳】円墳 径約20m
茶ノ木塚古墳は、直径35mほどの円墳で円筒埴輪や朝顔形埴輪などが出土しており、築造は古墳時代の中期後半とのこと。また、北口塚古墳は、直径25mほどの円墳であるらしい。
【北口塚古墳】円墳? 径約25m
この道沿いには、この他にも埋没古墳もいくつもあるらしい。
この辺りは、どこから見ても箸墓古墳と三輪山の姿が見える。面白いことに纏向の古墳群は、ホケノ山古墳や箸墓古墳でいったん造営を終え、その後200年ほど経ってから、再びポツポツと古墳が築かれるようになったらしい。
三輪山あるいは、箸墓古墳との関係を強調するために、この辺りに築造されたのだろうか?
ただ、この辺りから見る箸墓古墳は、頭でっかちのオオサンショウウオみたいに見える。真横からの形の美しさに比べるとあまりカッコよくない気がする。
この後、一行はホケノ山古墳に向かう。もうすぐお昼だ。
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