茶ノ木塚古墳から北口塚古墳の前を通って、ホケノ山古墳へ。
【ホケノ山古墳】前方後円墳 全長85m
ホケノ山古墳は、何度となく来ているのだが、そのたびに新しい発見がある。
今回は、ホケノ山古墳には、築造時(3世紀の中頃)造られたものと6世紀に造られた横穴式石室の二つの埋葬施設の位置をビニールテープで示してくれている。
そういえば、昨春、グループでホケノ山古墳に来た時に、何人かと、あーでもないこーでもないと言いながら、図面と照らし合わせながら、この辺りにきっと横穴式石室の入り口があるはずと推定した場所とほぼ同じであった。われわれもなかなか大したものである。(自画自賛だな。)
考えると、先ほども書いたように、ホケノ山古墳には、築造時(3世紀の中ごろ)の「石囲い木槨」と6世紀末に築造された横穴式石室がある。おそらく横穴式石室を作る時には、元の埋葬施設の存在を知っていて、避けて作ったようである。当初の石囲い木槨に埋葬された人物と横穴式石室に埋葬された人物とは、少なくとも横穴式石室に埋葬された人物は、ご先祖様と意識していたような気はする。
また、前方部に小さな木棺直葬の埋葬施設が復元されている。徒然草に出てくる仁和寺の僧よろしく、これが墳頂にあるホケノ山古墳の埋葬施設と勘違いする人もいるとかいないとか(笑)
【堂の後古墳】円墳? 径約35m 後ろに見えるのが箸墓古墳
ホケノ山古墳の墳頂からは、箸墓古墳がよく見える。また、ホケノ山古墳と箸墓古墳の間には堂の後古墳がある。これも6世紀に造られた古墳である。そのすぐ南には宮の前古墳があり、鎮守の森になっていて見えないが、墳頂に天井石が露出している。おそらく横穴式石室を持つ古墳であろう。
【宮の前古墳】円墳 径約15m
ホケノ山古墳のすぐそばにある慶雲寺という浄土宗のお寺の本堂を借りて昼食である。この日は風が非常に強かったので、こういう所で休憩できるのは本当にありがたかった。
このお寺の裏に小さな円墳があり、慶雲寺裏古墳と呼ばれており、両袖式の横穴式石室が開口している。休憩時間の間に古墳の中に潜入しておいた。
【慶雲寺裏古墳】円墳? 径約13m
慶雲寺裏古墳は、6世紀後半に築造されたと考えられている古墳で、羨道部は破壊されており、玄門から玄室が残るだけである。
石室は両袖式で、奥壁の真ん中にドーンと鏡石が存在感を示している。側壁の角度が左右かなり違うなあ。
また慶雲寺の境内には、通称ピンク石と呼ばれる凝灰岩の石棺を利用した石棺仏が置かれている。
これが慶雲寺裏古墳のものかというと違うと考えるのが一般的なようだ。周辺にこの石材を使用するような古墳も見当たらないし、さてどこから持ってきたのやら・・・。
昼食も終わり、いよいよ、このあとは、一路、箸墓古墳へまい進するぞお。
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