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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

司馬遼太郎記念館に行った

2007-06-10 17:13:05 | 博物館へ行こう
 先日、上の子を習い事に送っていった時、待っている時間があったのでかねてから気になっていた司馬遼太郎記念館へ下の子と一緒に行ってきた。場所は私の母校の近くにあり、通学のときいつも記念館になる以前の自宅の前を歩いていたので、一度入ってみないとと思いながら今に至ってました。そうそう実際に本人も何度か学校の行き帰りにすれちがったこともあるんですよね。
 そんな訳で、親子2人で入ってみることに、入り口の自動販売機でチケットを購入し、自宅に庭を通って、まず外から書斎を眺める。近代史関係の書籍がずらっと並んでいる。そしてその奥にある記念館に入る。毎日通学していたときは、こんな建物が建てられるほどの家だとは思っていなかったぞ。記念館に入るとまずずらっと壁一面に並んだ著作に驚く。そして階段を降りていくと3階まで吹き抜けになった建物の壁一面にずらっと何千冊と言う資料や著作が並べられている。圧巻というほかなく、司馬遼太郎一個人がなした仕事のすごさに言葉を失うしかないような気がしました。
 子どもの何かを感じたようでいつになく多弁になって、いろいろと話をしてくる。子どもにいろいろなことを説明し、並んでいる本の中で家にもある本を探す。司馬さんと知識を共有という感じかな。同じ本を読んでもぜんぜん得ているものは違うんだろうなあ。しかしこれらの本が雄弁に司馬遼太郎の仕事を語っているように思えます。
 そういえば「竜馬がゆく」を書く時に、東京は神田の古書街の坂本龍馬関係の資料が全くなくなったという伝説がありますが、さもありなんと言う感じです。
 別のところでは、「二十一世紀を生きる君たちへ」という子どもたちへ贈ったエッセイの原稿が展示されていました。たかがというなかれ子どもたちを相手にした文章ですら(というか相手のしたものだからこそ)何度も何度も推敲されていく様子が窺えて、感銘を受けます。子どもも興味を持った様子で一生懸命見ていました。(家に帰ると早速長女が卒業した折に東大阪市からもらった「二十一世紀を生きる君たちへ」を取り出して読んでいました。)ちょうど次女は司馬氏がなくなった年生まれであったので、彼女なりに何か因縁を感じたのかもしれない。
 階段を昇って1階に上がったところに、喫茶と著作本を売っているコーナーがあったので、文庫本を2冊ほど買って帰りました。司馬遼太郎記念館特製のカバーをつけてくれました。
 時間があまりなかったので、喫茶コーナーに寄れなかったけど、時間があれば本を持ち込んで、本を読みながらゆったり過ごすことも可能なような気がする。優雅な時間が過ごせるかもしれないですね。そういえば最近喫茶店等で本を読んで過ごすということがなくなった。それだけ時間に余裕がなくなったということなのか。昔、よく鴨川べりとか寝そべりながら本を読んでたよなあ。懐かしい。
 本を買って、建物を出て、庭を歩いている間、次女の方は興奮冷めやらずでいろいろと話しかけてきました。司馬遼太郎という人の本を読んでみたいけどいいのはないのかと聞かれたけど、あまり思い浮かばなかった。高校生から大学生ぐらいのときに「竜馬が行く」や「燃えよ剣」などを読むと大いに感銘は受けるだろうけど、小学生の彼女にはなんだろう。書物にはタイミングと言うものがあるから、そう考えると難しい。もしおすすめの本があれば、教えてください。
 そうそう記念館の天井に坂本龍馬のように見えるシミがあります。館の人が教えてくれました。偶然ではあるけど、不思議な因縁を感じます。
 久しぶりに、一人の人間の生涯の残したものに感動を覚えました。気持ちが疲れたときに行くと力づけられるかもしれません。
 博物館と言うのではなく、一人の人間の偉業を素直に感じられるところそんな気がしました。ぜひ東大阪にお越しの際は、ご見学ください。

 司馬遼太郎記念館HP
 http://www.shibazaidan.or.jp/
 
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