休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

源 義経

2004-11-26 18:58:28 | 読書日記
源 義経
上横手 雅敬 著 平凡社ライブラリー
 来年のNHKの大河ドラマは源義経と言うわけで、今回ライブラリー化した本である。本書を読んで義経が歴史の表舞台に出てきたのはホンの2年ほどの間だったとのこと。それほど長い間とは思っていなかったが、逆にこれほど短かったとは意外であった。一瞬のうちに生を駆け抜けた義経は伝説の中に生き続けたと言えるのだろう。
 とは言えそこは武士団はやくざと言い切っている著者。なかなか義経に対しても手厳しいというか源氏全体に対しても義経に対しては「自専の人」と評価しているし、源氏に対しては「呪われた名門」としている。全体としてかなり手厳しい。
 また、本書で吾妻鏡が頼朝より政子を褒め称えているのは、北条氏が同書の編纂を行っており、北条氏事態は源氏政権の否定の成り立っていることの現われとしている。納得のいく考え方ではある。
 本書自体は、義経の評伝と言うよりはむしろ関係史跡の紹介と言う感じもあり、少し物足りない気もした次第。岩波書店の新刊「源義経」と併せて読んでみるか・・・。
 ただ、私の学生時代日本史の講義をしていた先生が、岩波の方を書いている五味文彦を批判していたが、確か著者のお弟子さんだったような。だとすると全然違ったものとなるかもしれないなあ。
 そういえば網野善彦の「東と西の語る日本の歴史」という本で中世史家の東と西の差異について言及していたのを思い出した。


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新人獲得会議(ドラフト)2... | トップ | 関西学生アメリカンフットボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書日記」カテゴリの最新記事