●今日の一枚 106●
Niels Lan Doky / Trio Montmartre
Scandinavian Reminiscence
今日明日は休暇をとって、岩手は盛岡(鶯宿)へたった一泊の家族旅行だ。今年は暖冬のようで、雪景色にめぐり合えるかどうかわからないが、楽しみではある。雪国へ思いをめぐらせながら、このアルバムを聴いている。
ニルス・ラン・ドーキー/トリオ・モンマルトルの2004~2005録音盤。日本題は、『北欧へのオマージュ』。ちょっと、大甘タイトルだが、サウンドは硬質で美しく、だらだらした甘さはない。ニルスのピアノはいつもながら、端正で誠実さを感じさせる。選曲もいい。「ノルウェイの森」にはじまり、お約束の「ディア・オールド・ストックホルム」(スウェイディシュ・スイートというタイトルだが……)もある。
思うに、北欧系の曲は、真面目なニルスには結構あっているのではないだろうか。安心して聴ける一枚である。
もう出発の時間だ。
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(追伸)
帰ってきました。盛岡はあいにく雨で、名峰岩手山も雲に隠れて見えず、道ばたにわずかに残っていた雪も翌日には雨で流されてしまいました。けれども、霧で覆われた御所湖や霧の中に浮かんでいるような山々の風景は、まるで墨絵のようで、違った意味で趣のあるものでした。それは、『北欧へのオマージュ』のジャケットにどこか重なるものがありました。
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