◎今日の一枚 524◎
小関佳宏
久石譲ギター・ソロ・アレンジ
明日の手術を前に、いろいろな説明を受けた。お陰で、バスケ女子日本代表のナイジェリア戦の主要部分を見ることが出来なかった。接戦だった序盤は見たが、帰ってくるとすでに20点以上リードしていた。
それにしても見事だ。ディフェンスの連携ミスがやや目立つが、長身プレーヤーの渡嘉敷を欠き、サイズでの圧倒的な劣勢を、インサイドプレーヤーの身体を張った守りと、アウトサイドプレーヤーのタイトなディフェンス、そして驚異的な3点シュートで対抗していく。オフェンスにおける連携プレーも随所に見られ、この点は男子チームと対照的である。応援したくなるバスケットである。
次のゲームは明後日のようだ。手術後の回復が順調であれば、見れるかもしれない。
今日の一枚は、仙台出身のクラシックギタリスト、小関佳宏の2014年作品、『久石譲ギター・ソロ・アレンジ』である。知らない人だった。入院という状況が無ければ、聴くことも無かったかもしれない。ベッドの上でアップルミュージックをいじっていて目に止まったのだった。
このアルバムが目に止まったのは、最近またギターを弾くようになったからだ。意外なことだが、ガットギターの音色に魅了されている。若い頃はエレクトリックギターなどスチール弦一辺倒で、ナイロン弦など眼中になかったが、最近はクラシックギター、といっても例のジャパニーズ・ビンテージのダイナミックギターにナイロン弦を張って弾いている。ソロギターを弾くのだ。ソロギターで1番弦を単音で弾く場合、スチール弦だと響きが貧相に思える。やはり、ナイロン弦の優しくふくよかな響きがいい。
小関という人のこのアルバムには、ナイロン弦の魅力がいっぱいに詰まっている。美しく、表現力豊かな響きである。こんなに豊かな音が出るのかと感嘆することもしばしばである。
退院したら、新しいガットギターを手に入れたいものだ。