WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

日本の女子バスケが決勝の舞台へ

2021年08月07日 | 今日の一枚(Q-R)
◎今日の一枚 531◎
Red Garland
Groovy

 昨夜はよく眠れた。こんなによく眠れたのは、入院して初めてだ。術後の体調が回復してきたということだろうか。隣のベッドだった困ったちゃんが転院したからだろうか。あるいは、昨夜の日本の女子バスケのストレスを感じさせない大活躍を見たからだろうか。
 格上のはずのフランスを相手に圧勝である。フランスの選手は集中力を切らし、チームは崩壊寸前だった。町田の落ち着いたゲームメイクとアシスト、驚異的な3ポイントシュート、たびたび繰り出されるファーストブレイク、そしてオールラウンダー赤穂ひまわりのドライブ。赤穂ひまわりは絶対WNBAにいって欲しい選手だ。
 途中までほとんどメンバーチェンジをしない戦術に、私はフランスが盛り返し、4pに競ったらどうすんだと思ったりしたが、そんな心配は杞憂に終わった。
 日本の女子バスケが世界の決勝の舞台に立つ。長年、高校バスケの指導に関わってきた者としては、感慨深いものがある。

 今日の一枚は、レット・ガーランドの1956〜57年録音盤『グルーヴィ』である。モダンジャズの定番作品である。
 レット・ガーランドというピアニストにはそんなにハマったことはなかったが、気分の良い今日は、すんなり入ってくる。得意のブロックコード奏法は力強いが気品のようなものがあり、ファンキーなテイストだが、音が柔らかい。聴く者は、軽やかな心持ちでノレる。
 入院という特異な条件ではあるが、このアルバムを通して聴いたのは、おそらく30年以上はなかったと思う。
 明日の決勝、どのような展開となるか楽しみである。自分たちのバスケットを表現して欲しい。