不二家の期限切れ牛乳使用問題、再建途上の洋菓子事業に打撃(ロイター) - goo ニュース
11日夜TVで藤井社長が頭を下げているのを見ました 創業者も藤井氏ですから孫か親族に当たる方なのでしょう 「売り家と唐様で書く三代目」にならないと良いのですが
爺の仕事場の近くにアーケードの付いた弘明寺商店街があります その地下鉄よりの二本目の角に洋菓子専門の不二家の店があるのです 店頭には勿論「ペコちゃん」のお人形ががベロをだして立っています ここのペコチャンは季節ごとに着替えをします 暮れにはサンタの格好をしていましたが新年は和服に赤い帯をしめて立っていましたよ
ニュースを聞いてお店を見にいったらシャッターを下ろしお詫びの張り紙が貼ってありました 商店街は角店が閉まると辺りも寂しくなります
さて不二家は「危機管理」を誤りましたね 経営戦略という点から見れば5工場 札幌・埼玉・栃木・大阪・佐賀と全国展開といえば聞こえは良いが投資が分散しています 戦後の物の無い、人々が甘味に飢えていた時代に大量生産により割安感のある洋菓子が売れていた頃はそれで良かったのでしょう しかし時代は飽食の極み
平均は貧しいけれど金のある人はいます 又貧しくとも美味いものなら金を払う人もいる時代です フランスや外国に菓子作りの修行に出て腕を上げたパティシェやパティシェリの店が弘明寺にもあるのです
この5工場も戦線縮小した結果なのかもしれませんが Too little Too late 遅きに失していたのかもしれません 報道では03年以降洋菓子部の建て直しが軌道に乗り06年度までに赤字を減らし今年度には黒字を狙えるかと思った矢先であったようです
次に業務管理を誤りました 生もの特に新鮮な牛乳を扱う工場は厳格な品質管理が行われなければなりません そのため「消費期限(特に痛みやすい食品に対し安全の為期日までに使用を求めるものらしい--大体5日位)」の切れたものは:
「もったいないから とか まだ変な味や臭いがしない」
という判断基準でなく問答無用で廃棄処理させる権限のある人間による管理がされなければ「品質管理」は出来ないのです そのため工場長は取締役が望ましく「品質管理」は彼の直属の部署による監視・確認が日々されなければなりません 不二家には期限切れの牛乳を「排水溝に捨ててはいけないとの指示がある」一方「では期限切れの牛乳をどう廃棄するかは定めがない」というのです 悪い会社の典型 上は言いっぱなし 下は適当に聞き流し 矛盾が生じた時は現場の一存で宜しく処理されていたのでしょう 廃棄処分を「資源の無駄遣い 勿体無い」と論じる方々がいます それはその通りですが「品質管理上の期限」と分けて「適正在庫や看板方式の様な在庫のあり方」の点から無駄を論じないとどちらが良いのやら何だか分からない議論になってしまいます
加えて生産管理がなっていませんね 少量多品種を生産するのに5日程度で消費しきれぬほどの牛乳を在庫としたりその他の添加物の在庫管理が出来ていない様です
恐らく「頭ごなしの合理化」でただ経費を抑えろ抑えろと指示するだけで工場長始め現場の管理職が「品質」と「経費」の双方を考え最も妥当な線を設定する事さえしていなかったのかの知れません 最後に「危機管理」を誤りました 起きた事を止める事は出来ません でも経営陣は「過失を知った時から」全力を挙げて「商品の回収につとめるべき」でした
昨年11月8日に知ったとの事です 年明けの11日に事実を公表すればその間60余日 言い訳はどうあれ「Xマスセールと新年の初売り」を避けてつまり作ったものは売り切ってその後に御免なさいをしている様に見えます
その様に意地の悪い見方をするのが爺だけなら良いのですが 「雪印」の事を考えると不二家幹部は世間を軽く見ていました 今日は株価が急落しています
「ペコちゃん」は転ぶと死んでしまうのです 爺が子供の頃のなぞなぞです 何でだ? なぜならペコちゃんはベロを出しているので転ぶとベロを噛み切ってしまうからです
ロイター:
東京 11日 ロイター] 不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れの牛乳を使用したシュークリームを出荷した問題で会見を開き、ほかにも期限切れ原料を使用していたケースが判明したと発表した。同社は品質の徹底管理が図れるまで5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。
不二家の洋菓子事業は、2003年3月期から4年連続で営業赤字に陥るなど再建途上にある。しかし会見した藤井林太郎社長によると、03年3月期に約8億円あった赤字は06年3月期に約3億円まで圧縮。07年3月期は営業黒字を目指すなど、復活の兆しが見えてきた矢先だった。
藤井社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開には最短でも1週間はかかる見通し。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。洋菓子事業を売却する可能性については「ない」(同)と否定した。
問題があったのは、同社の埼玉工場。昨年11月8日、前日が消費期限切れの牛乳を使ってシュークリーム2000個を製造し、関東や新潟、福島、静岡の1都9県に出荷していた。調査を進めた結果、同工場ではこのほかにも消費期限切れ牛乳を7回使用していたことが判明。最大で1万6000個のシュークリームを出荷した可能性があるという。さらに、アップルパイなどに使うりんごの加工品の賞味期限切れのものを4回使用していたこと、細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」と呼ばれる洋菓子を出荷していたことも判明した。また、同工場内でねずみが捕獲されたことも確認されており、2004年には1カ月で50匹が捕獲されたこともあったという。
藤井社長は、11月に問題が発覚してから公表するまでに2カ月かかったことについて、「考え方に甘さがあった。どう対応策を考えていくのかという点に気をとられ、(公表するということに)意識が及ばなかった」とし、隠ぺいする意図はなかったとの認識を示した。しかし会見では「(問題が)マスコミに発覚すれば雪印乳業の二の舞となることは避けられない」と記された内部文書が作成されていたことも明らかになった。(引用終わり)
写真は藤井社長
11日夜TVで藤井社長が頭を下げているのを見ました 創業者も藤井氏ですから孫か親族に当たる方なのでしょう 「売り家と唐様で書く三代目」にならないと良いのですが
爺の仕事場の近くにアーケードの付いた弘明寺商店街があります その地下鉄よりの二本目の角に洋菓子専門の不二家の店があるのです 店頭には勿論「ペコちゃん」のお人形ががベロをだして立っています ここのペコチャンは季節ごとに着替えをします 暮れにはサンタの格好をしていましたが新年は和服に赤い帯をしめて立っていましたよ
ニュースを聞いてお店を見にいったらシャッターを下ろしお詫びの張り紙が貼ってありました 商店街は角店が閉まると辺りも寂しくなります
さて不二家は「危機管理」を誤りましたね 経営戦略という点から見れば5工場 札幌・埼玉・栃木・大阪・佐賀と全国展開といえば聞こえは良いが投資が分散しています 戦後の物の無い、人々が甘味に飢えていた時代に大量生産により割安感のある洋菓子が売れていた頃はそれで良かったのでしょう しかし時代は飽食の極み
平均は貧しいけれど金のある人はいます 又貧しくとも美味いものなら金を払う人もいる時代です フランスや外国に菓子作りの修行に出て腕を上げたパティシェやパティシェリの店が弘明寺にもあるのです
この5工場も戦線縮小した結果なのかもしれませんが Too little Too late 遅きに失していたのかもしれません 報道では03年以降洋菓子部の建て直しが軌道に乗り06年度までに赤字を減らし今年度には黒字を狙えるかと思った矢先であったようです
次に業務管理を誤りました 生もの特に新鮮な牛乳を扱う工場は厳格な品質管理が行われなければなりません そのため「消費期限(特に痛みやすい食品に対し安全の為期日までに使用を求めるものらしい--大体5日位)」の切れたものは:
「もったいないから とか まだ変な味や臭いがしない」
という判断基準でなく問答無用で廃棄処理させる権限のある人間による管理がされなければ「品質管理」は出来ないのです そのため工場長は取締役が望ましく「品質管理」は彼の直属の部署による監視・確認が日々されなければなりません 不二家には期限切れの牛乳を「排水溝に捨ててはいけないとの指示がある」一方「では期限切れの牛乳をどう廃棄するかは定めがない」というのです 悪い会社の典型 上は言いっぱなし 下は適当に聞き流し 矛盾が生じた時は現場の一存で宜しく処理されていたのでしょう 廃棄処分を「資源の無駄遣い 勿体無い」と論じる方々がいます それはその通りですが「品質管理上の期限」と分けて「適正在庫や看板方式の様な在庫のあり方」の点から無駄を論じないとどちらが良いのやら何だか分からない議論になってしまいます
加えて生産管理がなっていませんね 少量多品種を生産するのに5日程度で消費しきれぬほどの牛乳を在庫としたりその他の添加物の在庫管理が出来ていない様です
恐らく「頭ごなしの合理化」でただ経費を抑えろ抑えろと指示するだけで工場長始め現場の管理職が「品質」と「経費」の双方を考え最も妥当な線を設定する事さえしていなかったのかの知れません 最後に「危機管理」を誤りました 起きた事を止める事は出来ません でも経営陣は「過失を知った時から」全力を挙げて「商品の回収につとめるべき」でした
昨年11月8日に知ったとの事です 年明けの11日に事実を公表すればその間60余日 言い訳はどうあれ「Xマスセールと新年の初売り」を避けてつまり作ったものは売り切ってその後に御免なさいをしている様に見えます
その様に意地の悪い見方をするのが爺だけなら良いのですが 「雪印」の事を考えると不二家幹部は世間を軽く見ていました 今日は株価が急落しています
「ペコちゃん」は転ぶと死んでしまうのです 爺が子供の頃のなぞなぞです 何でだ? なぜならペコちゃんはベロを出しているので転ぶとベロを噛み切ってしまうからです
ロイター:
東京 11日 ロイター] 不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れの牛乳を使用したシュークリームを出荷した問題で会見を開き、ほかにも期限切れ原料を使用していたケースが判明したと発表した。同社は品質の徹底管理が図れるまで5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。
不二家の洋菓子事業は、2003年3月期から4年連続で営業赤字に陥るなど再建途上にある。しかし会見した藤井林太郎社長によると、03年3月期に約8億円あった赤字は06年3月期に約3億円まで圧縮。07年3月期は営業黒字を目指すなど、復活の兆しが見えてきた矢先だった。
藤井社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開には最短でも1週間はかかる見通し。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。洋菓子事業を売却する可能性については「ない」(同)と否定した。
問題があったのは、同社の埼玉工場。昨年11月8日、前日が消費期限切れの牛乳を使ってシュークリーム2000個を製造し、関東や新潟、福島、静岡の1都9県に出荷していた。調査を進めた結果、同工場ではこのほかにも消費期限切れ牛乳を7回使用していたことが判明。最大で1万6000個のシュークリームを出荷した可能性があるという。さらに、アップルパイなどに使うりんごの加工品の賞味期限切れのものを4回使用していたこと、細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」と呼ばれる洋菓子を出荷していたことも判明した。また、同工場内でねずみが捕獲されたことも確認されており、2004年には1カ月で50匹が捕獲されたこともあったという。
藤井社長は、11月に問題が発覚してから公表するまでに2カ月かかったことについて、「考え方に甘さがあった。どう対応策を考えていくのかという点に気をとられ、(公表するということに)意識が及ばなかった」とし、隠ぺいする意図はなかったとの認識を示した。しかし会見では「(問題が)マスコミに発覚すれば雪印乳業の二の舞となることは避けられない」と記された内部文書が作成されていたことも明らかになった。(引用終わり)
写真は藤井社長