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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

夕張市 財政再建 住民負担軽減へ

2007-01-23 09:34:57 | 社会
高齢者など住民負担軽減へ 夕張市が再建計画見直し(共同通信) - goo ニュース

今朝「みのさんの朝ズバ」を見ていると「夕張市の財政再建」で夕張市長と北海道知事が揃って総務大臣菅氏を尋ねる場面が流れた 続いて菅総務大臣がスタジオ生出演していた

朝のバタバタの中でに聞き覚えである 細かい違いはご容赦を願います
ここ数日の話を纏めてみる

財政破綻した夕張市の負債額は632億円 爺が初めて夕張市の破綻に触れた昨年6月には542億円であった その後隠れ借金や債務保証が増えたのであろう
北海道庁はこの内360億円の銀行借入を肩代わりするらしい
すると1.5%の金利負担が0.5%に減り夕張市の懐が気持ち楽になるらしい
一見いや一寸聞く分には良い話だが道庁自身の財務状態も人の頭の蝿を追っていられるのであろうか?

さて目先の努力で「バスの補助を延長、小学校の統廃合等に一息入る」らしい
総務省の方も地元の再建案が決まれば協力すると応答した どうやら道庁に特別交付税を交付 一部が夕張市へのひも付きとなるのであろう

何だか美しい話だが夕張市が倒産状態なのに総理の年頭所感で触れたが最後に国の税金を投入して金融機関に元利払いをするとの発想がおかしい

在野の賢人が夕張市倒産に関し書いている:

夕張市の人口、財政の規模を1万倍すると今の日本そのままである夕張市 人口1万3千人弱 税収44億円、借金632億円
国の人口1億2千7百万人、税収50兆円、借金828兆円(国債残675兆円)
なーるほど 言いえて妙である

菅総務大臣のやるべき事は「財政破綻特別区」を作り借金に対する金利の凍結、元本の減免、或いは元本の50年年賦払い など 行わねばならない
或いは旧夕張市に圧縮した債務を残し新生夕張市を44億円の税収で行政を再開させねばならない
ここ1-2年で夕張市の再建に目処をつければ旧炭鉱地帯で倒産状態の市や町が次々に名乗りを上げ「特別区に適用する法を全国に適用という事となる」

但しそれを行うには「地方自治法の改正」とか「憲法上のなんちゃら」とか出来ない理由の10も20も官僚は口にするであろう
問題は法がなんと規制しようと取り繕おうと「倒産或いは死に体」という実態を誤魔化す訳には行かない
倒産を倒産と認め適切な財務上の手段を講じる その成功の積み上げの上で日本再建の方策を提言する そうなれば菅氏は総理大臣の椅子も夢ではない
取り敢えず「特別区認定の提言」位は総理大臣に提言して欲しい 

共同通信:
4月から財政再建団体に移行する予定の北海道夕張市の後藤健二市長と高橋はるみ道知事は22日午前、都内で菅義偉総務相と会い、廃止を予定していた高齢者のバス利用補助を一部縮小して存続するなど、住民の負担増が大きかった昨年11月の再建計画の基本的枠組み案を見直す考えを表明するとともに支援を要請した。

菅総務相は理解を示した上で「関係省庁にも協力を呼び掛けたい」と述べ、支援に前向きな姿勢を示した。

具体的な市民の負担軽減策として、現在7校ある小学校と4校の中学校を2010年度までに各1校に統廃合するとしていたが、小中合わせて計3校以上にする方向で年内に再検討する(引用終わり)
写真は菅総務相
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