王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

山崎拓氏 北から手ぶらで帰国

2007-01-14 09:44:17 | 政治
山崎氏が帰国、拉致進展なく政府内冷ややか(読売新聞) - goo ニュース

昨日北朝鮮から帰国した山崎拓氏だが今朝の報道2001とサンデープロジェクトに福岡からの映像をつないでTV出演していた

すでに各誌が放道しているが「拉致問題には進展がなかった」
山崎氏は北朝鮮の窓口が宋日昊(ソンイルホ)日朝交渉担当大使である事を明らかにしたが他の要人については名前を明らかにしなかった
一部の新聞には金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員会委員長とか金養健(キムヤンゴン)国防委員会参事とか名を上げているが事実だとしても挨拶程度の様だ

ではその他は何であったのか? 山崎氏は「2002年の日朝ピョンヤン宣言」が有効である事を確認した と発言した
これにはサンプロゲストの桜井よし子氏が「昨年の(北の言う)核実験により宣言は破綻してるではないか」と鋭く指摘すると山崎氏は「まだ死文化していない」との意味だなんて苦しい言い訳をしていた

そこを捉えて田原氏が「小泉前総理訪朝の下均しか」との問いにはそれは無いと否定していた
そもそも国家間の約束事(条約)なのであるから仮にその約束が綻びた(爺は破綻したと思うが)として何も前任者が訪朝して宣言を繕う必要は無い

北は国家間の約束を遵守するという成熟した制度のある政治体制でないことが判ったのだから次に「宣言」を再確認か別途締結するときは「合意条項を破った時はどうするのか」しっかりと確認しなければ余りにもうぶというものだ

米朝の金融制裁解除の協議もそこを巡るせめぎ合いであろう

「六カ国協議の再開が望ましい」だと?
これも金融制裁についての合意の後、核放棄についての具体的手順が確認されないと先に進まないであろう
北朝鮮はまず「金正日」の意思有りきの国柄である 彼の耳にその様な忠告が入る人と対話をしないと問題の解決は難かしい
「何も北に言質を取られないで帰ってきた」のであればまあ良かったですね
一人返すから米10万トンなんて密約の方が悩ましいですよね
「山崎氏程度の人物が訪朝しても何も進展しない」という事がはっきり判る事もネガティブ インフォメーションとして意味があるのです

読売新聞:
朝鮮を訪問していた自民党の山崎拓・前副総裁は13日午後、平壌から北京経由で帰国した。
 同日午前、北京で記者会見し、平壌で会談した宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使が拉致問題について「解決済み」と強調し、進展がなかったことを明らかにした。

 山崎氏によると、日本人生存者の早期帰国を求めたが、宋大使は、拉致被害者の横田めぐみさんとは別人のものと判明した「遺骨」の返還を要求。日朝平壌宣言については、現在も有効だと確認した。

 1月下旬に予定される米国の金融制裁を巡る米朝協議の直後に6か国協議を再開することが望ましいとの考えで一致した。核問題に関しては、山崎氏は2回目の核実験中止を要請したが、宋大使は「今後の米国の出方次第だ」と答えるにとどめた
(引用終わり)
コメント (20)
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