王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

仏などの9カ国の国債格下げ!

2012-01-14 08:30:18 | 為替 ドル 株式
仏など9カ国の国債格下げ発表、独は維持 S&P(朝日新聞) - goo ニュース

報道によれば格付け会社スタンダード・プアーズ(S&P)社が「EUのうち9カ国の長期国債格付けを引き下げた」そうです。
当然の事ながらユーロ圏の金融不安に対する対策が十分でない事が理由です。
仏とオーストリアが「AAA」の格付けを失いイタリア、ポルトガルやスペインなどが格下げだそうです。
ドイツやオランダなどは(他にも有りそうですが何処でしょう?)3Aを守ったとか。

ドル対円の為替相場について何度も書いていますが、金との兌換を振り切ったドルが米国政府の赤字財政に引きずられドル紙幣が垂れ流されています。加えて金融工学と称される仕組み債権による巨額のドル債務の創出で世界中にドルが溢れそれに釣られてユーロも溢れています。
その規模に対して日本の円は「垂れ流し量が足りない上、1000兆円の赤字国債残を問題としない振りによりドルとユーロに比べ安全に見えて買われる=円高になるのです」
世界中がドルを売りユーロを処理して円を買いに来るのですから、ドルやユーロを買い向かって円高を阻止しようとするのは「バンコックでの大洪水を電動ポンプで排水しようとする様な物で外貨買取のための為券(赤字国債)を増やすばかりで効果は続きません」

世界は円がドルとユーロとに対する信用の相関関係をみて為替レートが決るのですから
日本国債も「せめて2-3年の利払停止」とか「2年間の償還停止」を宣言すれば安全な円投機は止まります。
1ドル=100円 1ユーロ=130円くらいになれば輸出企業は一息つけるのでしょうが輸入品は2割値上がりします。
さて皆さんはどう考えますか?


朝日新聞:
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、「ユーロ圏の不安を解決できるだけの十分な対策が取られていない」などとして、フランスなどユーロ圏のうちの9カ国の長期国債格付けを引き下げたと発表した。

 フランスとオーストリアが「AAA」の最上級格付けを失い、一段階下の「AA+」になったほか、キプロス、イタリア、マルタ、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペインが格下げになった。ドイツやオランダなどは最上級格付けを守った。(ロンドン)
(引用終わり)

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