衆院小選挙区０増５減

衆院小選挙区０増５減　民主、自民案を丸のみ(産経新聞) - goo ニュース

この産経の見出しは「自民案丸のみ」とあります。
昔小渕元総理がパックン総理と揶揄された時期がありました。
しかし衆参ねじれが現実なのですから「野党案でも丸のみ」して政治を前に進めるのは一つの手法だと思います。

民主党の政治改革推進本部の役員会が決めた話は２つ有るようです：
その１：衆院選挙区の「一票格差」の是正策として３００選挙区を「０増５減」とする自民党案を採用して２４日召集の通常国会に提出するとの事。
その２：衆院比例代表の定数を８０削減する　なのですがこの削減案はもともと少数党不利と言われている削減案ですから早速公明党の山口代表が「選挙制度の抜本的改革」になっていないと「０増５減」を批判しつつ比例定数の削減もけん制してるやに見えました。

「ローマ人の物語」を書いている塩野七生さんが「改革とはどんな小さな改革でも積み上げる情熱がローマ永続の基礎」の様な記述をしていたのを思い出しました。

この程度の議院定数削減で国の放漫財政が止まるわけでは有りませんが「まず千里の道も一歩から」でしょうね。
次に公務員の定数と給与の削減　天下り法人の整理解散など等　消費税率上げなんてもっとずーと後ですよ。

率先垂範をどの程度やるか？
しっかり見守りましょうね。


産経新聞：
民主党政治改革推進本部（本部長・樽床伸二幹事長代行）は１７日の役員会で、衆院選小選挙区の「一票の格差」の是正策として、３００選挙区を「０増５減」とする自民党案を採用することを決めた。１８日に開く総会で民主党案として正式決定し、２４日召集の通常国会に関連法案を提出、成立を目指す。

　関連法案には、最高裁が「違憲状態」の要因に挙げた各都道府県に１議席をあらかじめ割り当てる「１人別枠方式」の廃止と、選挙区の見直しを検討する衆院選挙区画定審議会の勧告期限を２月２５日から半年延長する内容も盛り込む。

　役員会では、衆院選比例代表の定数を８０削減する方針も確認した。

　「０増５減」案は山梨、福井、徳島、高知、佐賀の５県の選挙区を現行の３から２に減らす内容。民主党は小選挙区の見直しについて、これまで「５増９減」と「６増６減」の両案を軸に検討していた。民主党が自民党案を「丸のみ」するのは、「０増５減」案の実現によって国会議員の定数削減を図ることで、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革に向けた与野党協議を促進させる狙いがある。

　ただ、選挙制度の抜本改革を求めてきた公明党の山口那津男代表は１７日、「０増５減」案について「格差是正のためだけの小幅な定数削減ではいずれまた格差が生じる。小手先にすぎない」と批判。他の中小政党の反発も予想され、次期通常国会での関連法案成立は微妙な情勢だ。
（引用終わり）