台湾総統に蔡英文氏=8年ぶり政権交代―初の女性、対中「現状維持」
昨日16日台湾の総統選挙が行われました。
結果は前評判通り民進党蔡英文主席が与党候補をダブルスコアに近い投票率で新総統に選出されました。
午後5時の投票締め切りでしたが途中経過も蔡候補優勢を伝えていました。
争点の一つが「台中蜜月路線」か「台湾独自路線」かと聞いていた割に投票率が66.3%で過去最低とは一寸異な感じもありますがね。
蔡候補当確は動かないので投票所に行かない人もいたのでしょうか??
中国の報道部が「一つの中国を堅持する」とか力んでいました。
チベット、新疆ウイグル自治区をかかえて「一つの中国政策」をデクライン(丁重にお断り)されては頭の痛い事でしょう。
同時実施の立法院選も民進党が過半数をとり安定与党の地位を確立しました。
前回8年前の選挙では陳総統で立法院は国民党とねじれ政権で重要法案が事ごとに通らないと言う悲哀を味わいました。
2大政党による政権交代が当たり前の成熟した政情と台湾史上初の女性総統と日本も真似をしないといけないかも知れません。
新総統蔡氏の圧手腕が見えてくるのは5月20日以降です。
老獪か鮮烈或いは新鮮な姿勢か?? ブレーンの良否に関わるのでしょうね。
見守っています。
写真:当選の挨拶(NHKニュース)
時事通信:
【台北時事】台湾総統選挙は16日、投開票され、台湾独立志向の最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)、野党・親民党の宋楚瑜主席(73)の2人を破り、初当選した。女性総統は台湾史上初となる。民進党の政権奪還は8年ぶりで、馬英九政権下で緊張緩和が進んだ中台関係に変化が生じるとみられる。蔡氏は5月20日に新総統に就任する。
中央選挙委員会によると、各候補の得票率は、蔡氏が56.12%、朱氏が31.04%、宋氏が12.84%。副総統には蔡氏とペアを組んだ中央研究院前副院長の陳建仁氏(64)が選出された。投票率は過去最低の66.27%だった。
蔡氏は「3度目の政権交代を果たした」と勝利を宣言。朱氏は「失望させて申し訳ない」と敗北を認め、党主席を辞任する考えを表明した。毛治国行政院長(首相)も辞任の意向を明らかにし、内閣は総辞職する見通しだ。
同時実施の立法院(国会、定数113)選も民進党が現有の40議席から68議席に躍進し、初めて過半数(57議席)を確保した。蔡氏は安定的な政権基盤を築くことができる。国民党は64議席から35議席に激減。新政党「時代力量」は5議席を獲得した。
蔡氏は2008年に発足した馬政権での経済情勢悪化や親中路線を批判し、有権者の不満を取り込んで選挙戦を終始リードした。最大争点の対中政策では「現状維持」を掲げ、民進党政権発足で中台関係が悪化するとの懸念の解消に努めた。
一方、朱氏は馬政権に対する逆風に加え、国民党の混乱で出馬表明が昨年10月と出遅れ、厳しい戦いを強いられた。馬政権の対中融和路線を引き継ぎ、蔡氏が当選すれば「中台関係が不安定になる」と危機感をあおったが、及ばなかった。
馬総統は昨年11月に中国の習近平国家主席と分断後初の首脳会談を行い、「一つの中国」原則に基づく「92年合意」を改めて確認した。民進党は合意を認めておらず、蔡氏は当選後の記者会見で、対中関係について「挑発せず、予想外のことをせず、対等な交流の道を探る」とする基本的な立場を示した。
(引用終わり)
昨日16日台湾の総統選挙が行われました。
結果は前評判通り民進党蔡英文主席が与党候補をダブルスコアに近い投票率で新総統に選出されました。
午後5時の投票締め切りでしたが途中経過も蔡候補優勢を伝えていました。
争点の一つが「台中蜜月路線」か「台湾独自路線」かと聞いていた割に投票率が66.3%で過去最低とは一寸異な感じもありますがね。
蔡候補当確は動かないので投票所に行かない人もいたのでしょうか??
中国の報道部が「一つの中国を堅持する」とか力んでいました。
チベット、新疆ウイグル自治区をかかえて「一つの中国政策」をデクライン(丁重にお断り)されては頭の痛い事でしょう。
同時実施の立法院選も民進党が過半数をとり安定与党の地位を確立しました。
前回8年前の選挙では陳総統で立法院は国民党とねじれ政権で重要法案が事ごとに通らないと言う悲哀を味わいました。
2大政党による政権交代が当たり前の成熟した政情と台湾史上初の女性総統と日本も真似をしないといけないかも知れません。
新総統蔡氏の圧手腕が見えてくるのは5月20日以降です。
老獪か鮮烈或いは新鮮な姿勢か?? ブレーンの良否に関わるのでしょうね。
見守っています。
写真:当選の挨拶(NHKニュース)
時事通信:
【台北時事】台湾総統選挙は16日、投開票され、台湾独立志向の最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)、野党・親民党の宋楚瑜主席(73)の2人を破り、初当選した。女性総統は台湾史上初となる。民進党の政権奪還は8年ぶりで、馬英九政権下で緊張緩和が進んだ中台関係に変化が生じるとみられる。蔡氏は5月20日に新総統に就任する。
中央選挙委員会によると、各候補の得票率は、蔡氏が56.12%、朱氏が31.04%、宋氏が12.84%。副総統には蔡氏とペアを組んだ中央研究院前副院長の陳建仁氏(64)が選出された。投票率は過去最低の66.27%だった。
蔡氏は「3度目の政権交代を果たした」と勝利を宣言。朱氏は「失望させて申し訳ない」と敗北を認め、党主席を辞任する考えを表明した。毛治国行政院長(首相)も辞任の意向を明らかにし、内閣は総辞職する見通しだ。
同時実施の立法院(国会、定数113)選も民進党が現有の40議席から68議席に躍進し、初めて過半数(57議席)を確保した。蔡氏は安定的な政権基盤を築くことができる。国民党は64議席から35議席に激減。新政党「時代力量」は5議席を獲得した。
蔡氏は2008年に発足した馬政権での経済情勢悪化や親中路線を批判し、有権者の不満を取り込んで選挙戦を終始リードした。最大争点の対中政策では「現状維持」を掲げ、民進党政権発足で中台関係が悪化するとの懸念の解消に努めた。
一方、朱氏は馬政権に対する逆風に加え、国民党の混乱で出馬表明が昨年10月と出遅れ、厳しい戦いを強いられた。馬政権の対中融和路線を引き継ぎ、蔡氏が当選すれば「中台関係が不安定になる」と危機感をあおったが、及ばなかった。
馬総統は昨年11月に中国の習近平国家主席と分断後初の首脳会談を行い、「一つの中国」原則に基づく「92年合意」を改めて確認した。民進党は合意を認めておらず、蔡氏は当選後の記者会見で、対中関係について「挑発せず、予想外のことをせず、対等な交流の道を探る」とする基本的な立場を示した。
(引用終わり)