王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

甘利経済再生相 辞任 !!

2016-01-29 08:01:29 | 政治
【甘利氏疑惑】甘利経済再生担当相が辞任表明

昨日28日夕刻5時過ぎtvニュースで甘利氏が記者会見をした上、経済再生担当相を辞任する事を明らかにしました。
週刊文春に記載との差異を明らかにするため第三者である検事の経験があり弁護士である方に秘書の問題も含めて調査を依頼したそうです。
50万円2回の収受は「政治資金として適正に処理」されたそうです。
秘書への500万円の収受は200万円は適切に処理されたが300万円は私的消費(まあ呑んでしまったのでしょう)したり別の秘書は複数回接待を受けたようです。
政治家として秘書の監督にも責任が有るので自分の美学として大臣を辞任するとしこの件は安倍首相にも伝えてあるとしました。

安倍さんに事前に伝えたとの話の筋の通り間もなく後任に石原前環境大臣が任命されその後すぐ皇太子殿下による認証式を済ませたと報じられました。

浜爺の素人考えでは「本人は金銭収受には責任がなくすべて秘書の不適切な処理」とかで逃げ切るだろうと思っていました。
しかし内外の事情で株価は急落、補正予算や新年度予算の年度内成立加えて伊勢サミットと夏の参院選と国会日程は「甘利収賄疑惑」で国会日程に遊びが無いそうです。
そこを甘利氏が思いを深くした様です。
大臣辞任でその日程に影響が出ないかどうかは野党がどれだけ追及の勢いを維持できるかでしょうね?!

さて後任の石原氏ですが「大事な時に打順が回る運の良い人だが打てない!」と厳しい批評を受けている方です。国交相のときも環境相でも額に汗して「改革を進めた」との印象がありません。今回TPPもその例に倣えば「従来の農水族がはばかり三ちゃん農家の退場と新しいグループの登場」なんて高邁な政策は進みそうもありません。こちらの方が問題化もしれません。
政治日程が詰まったのは「昨年末の臨時国会を逃げたのが元」の様な気もします。
国民としては8%の消費税上げのボデーブロウのうえ、景気が悪くなるのは本当に困ります。
しっかり国会審議を見守りたいと思います。


写真:ロイター紙に載った辞任を表明する甘利大臣

産経新聞:

甘利明経済再生担当相(66)=衆院神奈川13区=は28日夕、内閣府で記者会見し、週刊文春が報じた金銭授受疑惑の責任を取って辞任すると表明した。甘利氏はこれに先立ち、安倍晋三首相に辞意を伝えた。首相は平成28年度予算案など重要法案の審議や今夏の参院選に影響を与えかねないと判断した。野党は首相の任命責任への追及を強める構えだ。

 21日発売の週刊文春は、都市再生機構(UR)が担当する千葉県道の工事をめぐり、同県白井市の建設会社とURがトラブルとなり、同社の総務担当者が口利きの見返りとして、甘利氏側に計1200万円の現金授与や飲食接待があったと報じた。そのうち、公設秘書が計600万円受領したほか、甘利氏本人も25年11月に大臣室でようかんと一緒に50万円入りの封筒を、26年2月にも地元事務所で50万円入りの封筒を受け取ったとされる。

 甘利氏は28日午後の参院本会議では「必要な調査をきちんと行い、事実を確認の上、国民に疑惑を持たれないよう私自身がしっかりと説明責任を果たしていく。託された職務を全力で全うしていく」と続投する意向を改めて示していた。

 甘利氏は24年12月の第2次安倍政権発足時から入閣し、首相を中心に麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉(すがよしひで)官房長官とともに政権の中枢を担ってきた。安倍首相の経済政策「アベノミクス」の牽引(けんいん)役であり、成長戦略の要である環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や経済財政政策も担当。TPP交渉では米通商代表部(USTR)のフロマン代表ら各国交渉担当者を相手に昨年10月に大筋合意にこぎ着け、開会中の通常国会でTPPの国会承認と関連法案の審議も対応することになっていた。

 甘利氏は当選11回。行政改革担当相や経済産業相、自民党政調会長など要職を歴任した。

 第2次安倍政権発足以降、任期途中で閣僚を辞任したのは、小渕優子経済産業相、松島みどり法相、西川公也農林水産相に続き4人目。
(引用終わり)
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