日本のマスコミはほとんどスルーしていますが、時事通信によれば、14日フランス電力(EDF)記者会見で「中国広東省台山市の台山原発を運営する合弁会社が放射性希ガスを放出した」と明らかにしたそうです。
以下は広東省台山原発です、(ネットより)
youtubeの動画「張楊channel」によれば、事態は5月末辺りに何らかのトラブルが発生していて、中国側の技術では解決できず(米国による技術使用の禁止令の為)、フランスが米国の政府に対し特別の許可を求めた(らしいのです)。同所には原発が2基在り、1基は2018年12月に稼働開始しフル稼働状態で、2基目は2019年9月に完成、現在総点検済みで、10日に送電再接続をしたと有りますから問題は1号機に起きたようです。フランスと合弁(中国は中国広東核発電集団”中広核”が70%、フランスはTramatone 30%)で、完成以来フランスの規制値をざっと2倍にする運用を行っていて、今回はどこに問題が起きたか判りませんが、緊急避難的に希ガスを空中に放出した様です。従って諸データーが規制以下としても、それが国際的水準で容認されるれかどうかが疑問ですし、基準オーバーでもそれを認めていないと言う事です。
フランスは米国の許可を必要とし、中国は何も起きなかったと言い、なんだかよく分からないけど、かなりやばい事が台広核に起きた事は間違いなさそうです。いつの間にか、原発発電に関し米、仏に次いで中国は世界で3位の原子力発電国になっていました。中国の原発依頼度は低いとの慰めに近い解説が有りますが、今年の新年を挟む厳冬期の電力不足を考えれば(豪州炭の輸入不足が原因)、いよいよ原発が頼みの地域も出てくるのは間違えありません。静かに見守りましょうね。
写真:着々と建設が進められていた中国の台山原発=2013年10月、広東省(AFP時事)
時事通信:
【パリ、北京時事】フランス電力(EDF)は14日、記者会見し、中国広東省台山市の台山原発を運営する合弁会社が放射性希ガスを放出したと明らかにした。報道担当者は「炉心溶融(メルトダウン)のような事故とは考えていない。規則通りの制御された排出だ」と述べ、中国の安全基準を満たしていると説明した。仏メディアが報じた。
一方、仏紙レゼコーは、情報筋の話として「観測された希ガスの濃度はフランスの安全基準を超えているが、中国の基準はそれほど厳しくない」と伝えている。
EDFの会見に先立ち、米CNNテレビは14日、中国の原発での放射線漏れについて、米政府は先週、仏原子力企業フラマトムから「放射性物質に関する緊急の脅威」の連絡を受け、状況を精査していたと報じた。フラマトムはEDFの子会社で、米国に技術支援を求めたという。
EDFの報道担当者は14日の会見で、一部の燃料棒コーティングの劣化確認後、希ガスが放出されたと説明。AFP通信によると、キセノンとクリプトンという。香港のエネルギーコンサルタント会社幹部フィッシュマン氏はAFPに対し「燃料棒の故障やひび割れは望ましくないが、ごく普通のことだ」と指摘した。
EDFの会見に先立ち、米CNNテレビは14日、中国の原発での放射線漏れについて、米政府は先週、仏原子力企業フラマトムから「放射性物質に関する緊急の脅威」の連絡を受け、状況を精査していたと報じた。フラマトムはEDFの子会社で、米国に技術支援を求めたという。
EDFの報道担当者は14日の会見で、一部の燃料棒コーティングの劣化確認後、希ガスが放出されたと説明。AFP通信によると、キセノンとクリプトンという。香港のエネルギーコンサルタント会社幹部フィッシュマン氏はAFPに対し「燃料棒の故障やひび割れは望ましくないが、ごく普通のことだ」と指摘した。
(引用終わり)