終戦から76年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれました。
追悼式は午前に始まり正午には時報に合わせて全員で黙とうを捧げました。
今年も新型コロナウイルス対策で、遺族の参列は過去最少の25都道府県、約50名だったそうです。往年は5000人からの参列だったそうですが、昨年に続き絞り込まれたそうです。
それはさて置き、数年前ですと90歳代のご遺族が「今年で最後かも」と仰って参列されていましたが、終戦当時3歳だった浜爺がもう80歳ですから「戦没者を肉親として悼む」方は少なくなるのは避けがたい事です。
戦没者を悼み戦争の惨禍を忘れないため追悼式は大切だと思います。
別記事を見ると東京都でも小池都知事が出席して(一地方でも)行っているのですね。とすれば各地でも戦没者慰霊式が行われた筈です。
この日に口にすることは「憚りが有りますが」もう関係者が高齢化している事実を踏まえれば、別な形で戦没者に哀悼の意を表し、反戦の誓いを新たにする催し(プランB)を国や地方の首長さんを始め皆で考える時になっているのかも知れません。国主催ですからどうしても無宗教になります。それはそれで神道、仏教、キリスト教等が主催の式が有っても良いかもしれません。(有るのかも知れませんが)
東日本大震災の復興を後援して東京五輪開催なんて無理なシナリオもある位ですから戦後80年を経てからとか90年経って立派に立ち直ったと発信するのも良いかもしれません。あくまでも国民的合意が緩い形でなければなりませんけどね。
写真:全国戦没者追悼式で黙とうされる天皇、皇后両陛下(15日正午、東京都千代田区の日本武道館で)=沼田光太郎撮影
読売新聞オンライン:
終戦から76年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、遺族の参列は過去最少の25都道府県、約50人だった。
追悼式は15日正午前に始まり、菅首相の式辞の後、正午の時報に合わせて全員で黙とうをささげた。例年、47都道府県から約5000人の遺族が参列していたが、コロナ禍により、昨年に続き遺族の参列は大幅に絞り込まれた。
天皇陛下は、戦後の平和に思いを致しつつ、「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い」と述べられた。戦後70年の2015年に上皇さまが盛り込まれた「深い反省」を今年も踏襲された。
昨年と同様にコロナ禍の現状にも触れ、「私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられた。
菅首相は式辞で、「今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません」とし、「国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでまいります」と述べた。