パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスが数千発のロケット弾を撃ち込んだのは6日の事ですが、その後ガザ地区から戦闘員がイスラエル領に侵入し住民を殺したり一部は市民を「ガザ地区に連れ去った」様です。これに対しイスラエル側もガザ地区を砲撃し地区に住民が大勢死傷し、この情報では双方で1000人近くの死者が出ている様です。
攻撃されたイスラエル領(ネットより)
イスラエル側の反撃は「拉致された市民が(人質なので)居るので反撃は抑制的と報じられています。
ハマス側が数千発のロケットを発射とは数からいっても「今朝思いついたので行動した」とはとても思えません。イランによる支援が有ったと米紙WSJは指摘しています。
良く判りませんが、イランは今年に入りサウジと7年ぶりに外交関係を復活させる一方、イスラエルもサウジとの外交関係を進化させる動きが有り、中東関係が乱れる下地はあった様です。米英はイスラエルに対し武器援助も含めて寄り添うとしていますから、局地戦で済まず長引きそうな嫌な気がします。
写真:8日、ガザ地区南部で、イスラエル軍の攻撃で破壊された家屋の下を捜索するパレスチナの人々=ロイター© 読売新聞
読売新聞オンライン:
【エルサレム=福島利之】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスが数千発のロケット弾を撃ち込んだイスラエルでは8日、境界を越えて侵入したハマス戦闘員とイスラエル軍の銃撃戦が続いた。イスラエル保健省によると、イスラエル側の死者は民間人を含む600人以上に達した。イスラエル軍は報復としてガザを空爆し、ガザ保健当局によると、370人が死亡するなど戦闘は激化している。
イスラエル軍などによると、イスラエル南部のガザ地区周辺の集落やキブツ(イスラエルの農業共同体)などでハマスの戦闘員とイスラエル軍の激しい銃撃戦が続いている。境界から東3キロの町スデロットでは7日夜、ハマスの戦闘員10人が立てこもった警察署をイスラエル軍が建物ごと爆破した。
イスラエル保健省によると、イスラエル側の負傷者は2156人に上る。インターネットのサイトには、ハマス戦闘員にトラックに乗せられる市民や、戦闘員に首をつかまれて上半身裸のまま連行される男性らの様子が多数、投稿された。イスラエルメディアでは、住民約100人が人質としてガザに拉致されたとの見方が報じられている。
イスラエル側の死者の多くはガザ周辺で越境してきたハマス戦闘員に殺害された。エルサレムやテルアビブにも多数のロケット弾が撃ち込まれたが、対空防衛システム「アイアン・ドーム」が機能し、被害は最小限に抑えられた。
イスラエル北部では8日朝、国境を接するレバノンから、イスラム教シーア派組織ヒズボラが迫撃砲を撃ち込んだ。イスラエル軍は大砲で報復攻撃し、北部の部隊を増強している。
イスラエル軍は8日、報復として、ガザのハマスの拠点やビルなどを空爆した。7日夜からガザに供給する電気も止めている。地上作戦に乗り出すとの見方もあるが、人質がいるため慎重になっているとみられる。
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