スジャは別紙の情報ではロシア軍の要衝だそうです。
素人が地図を見ても、ウクライナ軍はその西北側のクルスク州からロシア領に侵入と有りましたから、ざっと10日の戦闘をクルスク州内で持続し、その後背地に当たるスジャの要衝を確保して背後からの逆襲を防ぎ、自軍の補給路を確保したように見えます。
もともと、ロシア領侵入に反対していた方面司令官を交代して「予備兵力にして精鋭部隊」を使ったようですから、ウクライナ領の輸送拠点とする「東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っている」のも承知の上と思わないといけません。
通常兵器を使っての攻防は5分と5分の様に見えます。
プーチン大統領が「追い出せ」と命じた割には反撃が有効でない為、政治的にはウクライナ側に効果が出ているようです。
この記事にもありますが、これまでに1150キロ㎡を占領と有るので東京23区と東京都の面積をググってみました。
東京23区 619キロ㎡ 東京都 2120キロ㎡ と有りますから、東京都のざっと半分ほどはウクライナ側の発表によれば占領したことになります。これはプーチン大統領からみれば「面目丸潰れ」でしょうかね!
それは兎も角、通常戦力で巻き返しを図れた側が勝ちになりそうですが、どうなるか気になります。
写真:スジャ周辺の地図
読売新聞オンライン:
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で続ける越境攻撃で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、同州国境の町スジャについて「露軍からの解放が完了した」と述べ、完全制圧したと発表した。
ウクライナ軍はスジャ周辺を露軍が入れない「緩衝地帯」とすることで、ウクライナ国内へのスジャ経由の攻撃を防ぎたい考えだ。イーホル・クリメンコ内相は14日、越境攻撃について「日常的な敵の砲撃から我々の国境を守るための一歩だ」とSNSで強調した。
オレクサンドル・シルスキー総司令官は15日、ウクライナ軍がこれまでに82集落、1150平方キロ・メートルを制圧し、スジャに軍政事務所を開設したと明らかにした。支配地域の治安維持や住民への支援物資配布などを行う。ウクライナ政府によると、露軍が住民を支援せずに撤退したため、食料や飲料水、医薬品などが不足しているという。
一方、ロシアはウクライナ東部の侵攻を優先しているようだ。英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、ウクライナが輸送拠点とする東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っているとして、直ちに避難するよう住民に勧告した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ポクロウシク方面ではウクライナ軍の兵士が不足し、軍の整備士や料理人が 塹壕(ざんごう) に入って戦闘に加わっている。部隊の交代も長期間行われていないという。越境攻撃に戦力を割いたため、予備兵力が足りなくなったとみられる。
(引用終わり)
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