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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

前原対小沢 中を取り持つ?鳩山首相

2010-04-24 07:01:44 | 政治
「小沢氏は二律背反」高速料で国交相批判(読売新聞) - goo ニュース

週末前原国交相と小沢民主党幹事長の対立がTVニュースで取上げられていました。
そして鳩山首相は「(小沢氏の意向に沿って)前原氏を呼んで説得した様ですが前原氏は興奮の色冷めやらず“当面は変更しない”と了解を得た」と言ってました。
鳩山首相は「国会審議の場に委ねる」見たいな発言をしていましたから説得に失敗したのですかね?

一方小沢氏はその談話のあった夕刻鹿児島の会合で「そもそも高速道路は無料を目指しているのだからその線に沿わない新料金体系はおかしい」とぶち上げていました。

筋論で言えば前原氏の言うように「政策決定は内閣一元化」なのでしょうが既に昨年暮れ小沢幹事長による「政府への要望」を受け入れ実質「政府と党の二元化」なんですよ。

与党幹事長の意向を政府は無視できません。大オーナーと雇われ社長や雇われ重役の事を考えてもよくある話です。
高速道路新料金についても「値下げ財源の一部を減らし新高速道路建設費に振りむけた」のですから「小沢氏は二律背反だ」と前原氏が言い返すのも可笑しな話です。
「料金値下げに重点を置き道路建設の額を抑える」方法だってあったのですからね。
事前に小沢氏の了解を取ってなかったのでしょう。まあ内閣一元化と突っ張っていますから当然そうだと思います。
でも「首都高700円の料金が900円に値上がりして変だ」と思って発言した小沢氏の感覚は正しいと思いますよ。
ここで鳩山氏は「二股膏薬ぶりを発揮し」冴えません。
でも一つの言い訳をしています。「ぶれているのではありません。今までの政策決定と違う形を追求している?」そうです。
政府と党が充分すり合せをする代わりに「生の素材」を国民に投げかけ「国民の反応」を見ながら対応を変えています。
まあ政策優先で「官僚支配を排除」していますから今回の様な対応が随所に見られるわけで
次官会議とか根回しの変わりに「世評」が政府案を変えて行く風に見える形を取らざるを得ないかもしれません。
例えば農水省なんかは新味がありませんがこの手の揉め事がありません。大臣と官僚と小沢氏の三者が上手く行っているのでないかと勘ぐれるのです。

やがて誰が反省するのかそれとも政権ごと吹っ飛んでしまうのか夏までのお楽しみになりそうです。 「普天間移設」の意思決定の過程も高速道と似た様な側面があります。
「普天間移設」と同様、注目です。


読売新聞:
前原国土交通相は23日の閣議後の記者会見で、民主党の小沢幹事長が高速道路の新料金制度を、「値上げになる」などと批判したことについて、「高速道路の建設を促進する要望をしておきながら値段が上がってはいかん、というのは二律背反だ」と反論した。

 前原国交相は、党の要望を受けて料金割引の財源を建設に回した経緯があるとした上で、「現時点で料金を(再度)見直すことは考えていない」と強調した。実施時期も「(予定通り)6月と考えている」と明言した。

 さらに前原国交相は、小沢幹事長が22日夜、「役所を説得できないところに、こういう結果が出ている」と国交相を念頭に批判したことについても、「政務三役で決めて国交省(の官僚)に指示した。事実誤認だ。お話しするときは、調べた方がいい」と批判した。

 前原国交相は、「一度閣議決定し、国会で質疑を受けたものを変えるというのは、ガバナンス(統治能力)が問われること。絶対に認められない」と述べ、小沢幹事長の要求は受け入れられないと主張した。

 また、枝野行政刷新相は23日の閣議後の記者会見で、「(小沢氏が)乗り込んでひっくり返ったと受け止められている。(そうした受け止めが出ていることは) 真摯 ( しんし ) に謙虚に受け止めなければならない」と述べた。(引用終わり)

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