図書館で何気に借りて来た。
被爆前の広島の様子、そして家族の事が淡々と綴られている
そして原爆
その日の出来事、お父様の死・・
数日後行方不明だった下の妹さんとの再会
著者の妹、信子さんはその日、学徒動員で同級生達と広島市内での強制疎開の手伝いに行っていた
まだ中学の1~2年生だろうか
原爆が投下されたのは8時何分だったからまだ皆で集合したばかりの頃だろう
被爆後、似島に船で運ばれた
被ばく数日後、兄の著者が大やけどの妹を発見する
布団も無く、その辺に寝かされた状態
そして
枕もとには少しだけかじったおにぎりが・・・
か細い声で
「お兄ちゃん」と訴えかける
(不覚にもこの辺りで嗚咽してしまった)
明日お母さんを連れて来ると言って別れたんだが
次の日は島へ渡れず
そのまま妹は行方不明になってしまう
次に判明した妹さんの消息は
「死んだ」
だった
妹さんの遺髪だけが届けられた
たった一人で信子さんはどんなに心細かっただろう
お母さんにどれほど会いたかっただろう
・・・
うちの親父もその日、広島市内で被ばくした
汽車の中だった
中学2年だった親父は学徒動員で強制疎開の手伝いに向かっていた
たぶんこの話に出て来る著者の妹、信子さんと同じ場所だろう
郊外から向かった親父は少しだけ集合時間が遅くて
早く現場にいた市内在住者の生徒はほぼ全員亡くなったそうだ
・・・
昼に家に帰って何気に永谷園のお吸い物を空けたら‘はずれ,が出て来た
はずれ・・・
わしの人生その者やのぅ~~