玉岡かおるさんにしては珍しい男性が主人公な作品
しかし物語の中にお得意?の悲哀な恋物語が・・
播州高砂出身の船頭、松右衛門は船乗りでありながら持ち前の探求心から
新しい船の帆の発明や新港の新設工事などを行った
僕も含めて現代の日本人に足りない物と言えば探求心じゃなかろうか
それと冒険心
だいたいの日本人は現状に甘んじるか
誰か他の人に頼るか・・
冒険心も無くなった気がする
冒険心を起こして身を亡ぼしたらどうにもならないし
身の保全に汲汲しているのが実情じゃなかろうか
日出ずる国が
段々と沈み行く国になっとるな
坂東眞砂子 真昼の心中
エロエロ感、満載だ
時代物の官能小説のようであっても坂東眞砂子の作品なので
ユーモア感はあっても下品さは全く無い
八百屋お七に絵島生島の事件などを題材に女性の持つ欲望をさらけ出している
女性だからこうあるべきだなんてナンセンスだ
女性も男性同様、性に対しておおらかであるべきだと言っておられるような作品
坂東さんの出身地高知県は異常!と言う程離婚率が高い
いろいろと要因はあるだろうけど
女性が強いという事もあるんだろうな
この作品の性表現などもリアル感まるだしの
坂東さんが・・女をなめんなよ!
と言わせるようなストレートな書き方だ
そう言えば宮尾登美子さんも高知県出身
あの方も強そう