この本はけっこうおもしろかった
俳優さん達の小さい頃住んでいた家の間取りと本人の語る半生
著作者さんだろうけどインタビュアーが良いんだろうな
23人の俳優さん達の事が書かれている生い立ちに家庭環境
歌舞伎役者さん始めほとんどの人が裕福な家庭の出なんだけれど貧乏?な家庭出身者が5人
その5人の方すべてがお爺さんの代まで大金持ちなんだ
(ありがちな話だね)
石倉三郎さんの事も書かれている
お父様は船場の仕出し屋の息子で小学校に通うのに革靴を履いて人力車で通ったそうだ
その仕出し屋が空襲で焼けてから生活が一変するんだけれど
小さい頃は極貧状態だったけれどすごく母親思いだったんだね
僕は石倉三郎さんのファンだから石倉さんに関するいろんな書籍を読んだけれど
それらに書かれていない事がこの本には書かれている
所謂、石倉三郎伝説のいくつかが出てくる
たぶん、本物だったんだね(そう言う話は僕は興味が無いけれど)
石倉さんは21歳の時に東映の大部屋俳優になるんだけれど
次の年に東映の専属俳優(あくまで大部屋俳優)になれる予定だったのに
その年、いじわるな東映の演技課の男性を殴って辞めてしまう
この本の中で石倉さん曰く・・
「辞めて良かった、専属で月給貰っていたら満足してずっと大部屋のままだったから」
そうなんだね、石倉さんがあのまま大部屋俳優だったら
コント・レオナルドも現在の名脇役石倉三郎も無かったんだね
ぬるま湯に浸かって現状に甘んじていたら出世は無いんだね・・
・・と人生ずっとぬるま湯に浸かったままの男がほざきます