HIROZOU

おっさんの夜明け

さわやかな思い出

2021-08-07 11:44:42 | メモリー

ふと・・昔のバイトの事を書いていて思い出したけど

土方のバイトも面白い事もいろいろあったな

どうしても現場仕事で仲良くなるのは僕と一緒で役の立たない人

仲間意識と言うか

なんて言ったかそうそう吉田さん

この人が僕より二つ三つ年上だったんだけど

歯が無い

おまけに小指も無い

もちろん金も無い

無い無い尽くし

あっ!

笑うと愛嬌があったな

にっ!と笑うと前歯が1本か2本だけあって

吉田さんは釜ヶ崎経由の土方だったな

ある日、現場に吉田さんを訪ねて人が来た

「おおこら!利子だけでも入れろや!」

とか言われて吉田さん頭をこづかれてた

「おおなんぼあるねん?」

「30円だけしか無いんですわ」

「30円ちゅーたら缶コーヒーも飲まれへん」

「そっちのドカチンにでもいくらか借りろや」

って借金取りが僕を指さした

「僕も50円だけ」

「何ぃ~ここの現場は貧乏人も貧乏人ゴミみたいな奴ばっかりやな」

とか言っとったな

あの頃

日当が出ると皆パチンコのフィーバー台に入れあげて

100円玉が無くなるまで打ってたから

100円も無い連中がけっこういた

まあ土方の現場だけだろうけど


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