HIROZOU

おっさんの夜明け

う○こな思い出

2006-10-27 19:52:10 | メモリー

秋の夜ながは長いな

仕事が暇だとよけいじゃわい

昨日のブログに昔の事なんか書いていたらいろいろと思い出して来た。

歳を喰ってきたからだろうか・・・

ほんと‘ヘタレ,な少年時代だった

しかし夢見る少年だったな・・・

その頃の夢は・・・

大きな声じゃ言えないが・・・

(声なんか出してないやん)

歌手になる事だった

歌手になって世間の脚光を浴びたかった

わしをボケだカスだと思っていた周りの人間を見返してやりたかった

しかし一概に歌手になる事は非常に難しい

ましてやど田舎に住んでいたから

その頃、歌手になる早道は‘スター誕生,に出る事だった。

そいでもって大阪のおばさんちの住所で応募してみた。

大阪でようやく予選が開かれたのは僕が高校に入学してからだった

おばさんから知らせがあったんでおかんに言った

「わし大阪に行ってスタ誕の予選受けるんじゃ」

「何アホな事考えてるんよ、それに大阪へ行く金どないするんよ」

「金くれ」

「アホ、誰が恥さらしに行く金出せるかい!」

・・・と言うわけでしょっぱなからつまづいた

田舎にはアルバイトも無かった。

仕方が無いので川で‘しじみ堀り,をした。

うちの町はしじみを食べる風習が無かったが隣町に持って行けば売れる事を知っていた。

寒い最中に川でしじみを掘っていたら嫌な親戚のババアに見つかった

「ひろ造ちゃん、しじみ掘ってどないするんじゃ」

スタ誕受けに大阪へ行くなんて言ったらそれこそ近所で何言われるかわからない

「うん、しじみ売って大阪に岡田菜々のコンサート観に行くんじゃ」

「そりゃまた‘賢い,やっちゃ」

その後、近所から・・・

しじみを掘って岡田菜々のコンサートを観にいく‘アホ,な奴と言われた

結局、旅費はばぁさんに出して貰った

そして大阪にのこのこと出かけて行って予選会に出た

確か会場は南森町かどっかだったろうか・・・

会場には数百人の応募者が集まっていた。

「ほう~ようけの人やな」

僕は頭の中で何も考えて来ていなかったから他人事のようだった

だいいち歌の練習なんてしてなかった

最初の予選は横森良三さんのピアノに合わせてワンフレーズ唄うんだが

ステージに上がって唄う・・・

それも数百人の前で・・・

へたれが人前で歌を唄う・・・

順番が近づくに連れてそれまで緊張していなかったのが一挙に出た

周りの景色がぼやけてきて

もう自分の心臓の鼓動しか聞こえなくなってきた

その時

腹まで痛くなった

(あかんクソが出る)

非常事態だ

もう自分の唄う順番はすぐそこだった。

うんこが出るのもすぐだった

がっ・・とうとう自分の順番が来た。

顔面蒼白、顔をひきつらせて、お腹を押さえたまま唄った

野口五郎の曲だったが顔は森進一になった

ステージの上だったんで会場の前の席の女の子がクスクス笑う姿が見えた

「こいつ、何唄うとるやらわからんやん」

大阪のおなごは平気でこう言う事を言う

こうして僕の芸能界挑戦はあっけなく終わった

その後

性懲りも無く2回程受けた.

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