昨晩、夢を見た
初年兵として灼熱のインパール街道を前線に先行した部隊を追求している
ビルマに到着すぐに発病、半強制的に退院させられ
ふらふらした体で三八式歩兵銃と米入りのズタ袋を持たされている
米は飢餓状態で戦っている前線の部隊に送るために持たされた物だが
担送中、中抜きされてズタ袋にはほとんど残って無い
こんな物を部隊に届けたところで待っているのは
(途中でお前が食ったんだろう・・)
と言う古参兵から受ける凄まじい濡れ衣の私的制裁だ
それでも持って行かねばならない
部隊にたどり着かねばならない
上官の命令は陛下の命令
逃げる事は逃亡罪、敵前逃亡は即死刑
累は家族縁者に及ぶ
インパール、ニューギニア、ボルネオ戦線
全滅に近い戦線の兵隊の戦死は初年兵から始まる
生き残りの兵隊はほとんど古参兵だ
インパール作戦の死者のほとんどは病死
マラリアやコレラ、赤痢、と言った伝染病
伝染病は生水を煮沸する事である程度防げる
しかし、従軍中、初年兵は雑用に追われて生水を沸かす時間など無い
必然、生水に手を出して発病してしまう
夢の中で僕はひたすらインパール街道を歩いている
待ち受ける古参兵、飢餓、病気
進むも死
逃げるも死
絶望へ向かって歩いている
そんな夢を見た
戦記物の読み過ぎか
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