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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

三陸沖、千葉県東方沖の地震について

2012-03-14 23:33:25 | 気象・地震
今日夕方から夜にかけ、三陸沖と千葉県東方沖を震源とする地震が立て続けに起き、それぞれ最大で震度4と5強を記録した。三陸沖の地震では、一時津波注意報も発表された。

どちらも気象庁の会見が行われ、報道発表も行われている。

●平成24年3月14日18時09分頃の三陸沖の地震について

地震の規模はM6.8。地震多発地帯の日本付近でも、3.11以前であれば年に数回レベルのかなり大きめの地震だ。震源深さは約10kmと浅く、発震機構(地震のメカニズム)は南北方向に張力軸を持つ正断層型である。

注目すべきなのは震源の場所が太平洋プレートと北米プレートの境界にきわめて近い点だ。東日本大震災(逆断層型)と発震機構が逆であり、3.11の揺り戻しと解釈することができる。気象庁は表向き、東日本大震災の関連地震とは見ていないようだが、広い意味では関連地震と見ていいだろう。

東日本大震災の揺り戻しである「アウターライズ地震」の発生を懸念するメディア(特に一部の週刊誌)があるが、将来、そのような地震が発生した際、「長い目で見て前兆のひとつだった」と総括されることになる地震かもしれない。その意味で、この地震が発生したことに対しては、少しばかり注意を喚起しておきたい。

●「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第64報)-平成24年3月14日21時05分頃の千葉県東方沖の地震について-

こちらの地震に関しては、報道発表のタイトルが示すとおり、気象庁は明確に東日本大震災の関連地震と位置づけている。地震の規模はM6.3、震源深さは約15kmとこちらも浅いが、この地震のほうが震源が陸に近い分だけ大きく揺れた。発震機構(地震のメカニズム)は「西北西-東南東方向に張力軸を持つ型」とだけあり、正断層型/逆断層型/横ずれ断層型の別を示していないが、「張力軸」という表現が使われていることから考えると、少なくとも逆断層型ではない(逆断層型の場合は「圧力軸」という表現が使われる)。

この地震自体は、プレート境界よりかなり陸側の北米プレート内部を震源としているが、千葉県東方沖は東日本大震災でもほとんどプレート境界が動かなかった海域である。昨年夏頃からプレートの移動に伴う「ゆっくり滑り」が断続的に観測されていることと併せて考えると、いま日本中、いや全世界でも最も地震の危険が高い場所と言ってよい。その地域での地震だけに、こちらも注意深く見守る必要があると思っている。

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