安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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2012年上半期 鉄道全線完乗達成状況まとめ

2012-06-29 22:34:50 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
さて、6月末になり、この週末に新たな鉄道乗りつぶし計画もないので、例年通り、ここで2012年上半期の完乗達成状況をまとめる。

【1月】京王線、京王高尾線、十和田観光電鉄
【3月】泉北高速鉄道、南海高師浜線、仙台市営地下鉄南北線
【4月】南海高野線、高野山ケーブル
【6月】阪急宝塚本線、神戸電鉄公園都市線、三田線、有馬線、北神急行電鉄

合計で13線であり、新年目標だった私鉄5線区を早くも大幅に超過達成している。

内訳は、
【公営】仙台市営地下鉄南北線
【第三セクター】泉北高速鉄道
【大手私鉄】京王線、京王高尾線、南海高師浜線、南海高野線、阪急宝塚本線
【準大手私鉄】神戸電鉄公園都市線、三田線、有馬線
【中小私鉄】十和田観光電鉄、高野山ケーブル、北神急行電鉄

現・廃・新の別は、廃止線1(十和田観光電鉄)、その他12である。新規開業線はゼロ。

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福島原発告訴団、第1次告訴~敵を正しく捉え、分断から団結へ

2012-06-25 10:29:06 | 原発問題/福島原発事故刑事訴訟
(当エントリは、当ブログ管理人が月刊誌「地域と労働運動」2012年7月号に発表した原稿をそのまま掲載しています。)

 ●素朴な疑問から産声

 7人の死者を出したツアーバス会社「陸援隊」の社長は逮捕、強制捜査を受けた。企業年金の運用に失敗し、サラリーマンの虎の子の年金を消失させたAIJ投資顧問も近く警視庁が強制捜査に乗り出すと報じられている。粉飾決算をしていたオリンパスでも会長、社長らが逮捕され、粉飾に手を染めていた経営者らは追放された。

 しかし、あれだけのおびただしい被害を出しながら、原発事故では誰ひとり処罰どころか捜査すら始まる気配がない。東電役員は誰も責任を問われず、役員ポストをたらい回しにしながら「因果関係も明らかでないのに、福島県民がキャンキャン騒ぐから施しをしてやるのだ」とでも言わんばかりの態度でふんぞり返り、少しでも被害追及の動きが出ると「値上げは権利だ。ツケはお前らが払え」と開き直る――。

 「無理が通れば道理引っ込む」とはよくぞ言ったものだが、こんなあからさまな不正義、不条理が目の前で起こっていながらなんの手も打たれない日本は法治国家ならぬ「放置国家」ではないのか。この状態をそのままにしていては日本社会は崩壊する。当たり前の正義が通る社会にしたい――そんな思いから、2012年3月、福島原発告訴団は産声を上げた。

 ●告訴とは

 犯罪による被害を受けた人は、誰でも告訴をすることができる(刑事訴訟法230条)。犯罪被害者が加害者の犯罪事実を捜査当局に申告して捜査を求める手続きである。原発事故による被曝を傷害罪と捉え、1000人を超える大告訴団を組織して、原発事故の直接的原因を作った加害者らを業務上過失致傷罪などで処罰するよう求める。告訴先はどこでもよく、また検察でも警察でもかまわないが、みずからも被曝しながら業務に当たらざるを得ない福島の捜査機関ならこの告訴を黙殺はできないだろう、との思いから福島地検を選んだ。

 地元・福島県内で開かれた事前学習会では、告訴団を担当する保田行雄弁護士が、「東京電力は行政が避難命令を出したから被害が発生したのだとでも言わんばかりの顔をし、もちろん区域外避難など知らん顔だ。なぜ加害者が請求書類の書式を決め、被害者が記入させられるような本末転倒なことがまかり通るのか。原子力村の住人たちは、真相究明のため関係者の刑事免責が必要などと主張しており、破廉恥の極みだ」と原発推進派を厳しく批判。「原子力村は全く反省しておらず、福島県民から告訴の動きが出たのは大変画期的」とその意義を強調した。また、地震学者の石橋克彦さんが福島と同じ事態を予測し、危険を訴えた証拠(「科学」1997年10月号、岩波書店)を示し「想定外という言い訳は絶対に許さない」と決意を表明した。

 ●分断からひとつに

 福島原発事故を通じてはっきりしたのは原発が誘致、運転、事故とその処理に至るすべての段階で地元の人々を引き裂き、孤立させ、狂わせることだ。このことだけですでに原発はこの世に存在する資格がない。

 子どもを守るために福島に残り、食品測定所の開設などに走り回った郡山市の母親は、ある地域の有力者から名指しで「お前が敵だ」と言われたという。放射能の危険を語る行為が「風評」を煽る元凶と思われたのだ。本当の敵には考えが至らず、目の前の気に入らない人物やわかりやすい人物を敵だと思いこむこうした「思考停止オヤジ」こそ政府・財界の支配に手を貸す厄介な存在で、もう少し頭を使えと言いたくなる。

 こうした分断は福島では至る所に見られる。地元産の食材を使った給食を食べるかどうか。除染に参加するかどうか。経産省前のテントでも「福島第1原発の収束作業に行っている息子が原発は必要だと言って相手にしてくれない」と嘆く福島の母親に出会った。分断、亀裂は以前よりむしろ深まっている。

 情報操作で真の敵が見えなくされ、被支配層の中で考えの違う住民同士が敵と思わされる中で、政府や東電を初めとする経済界を闘う相手として、みんなが一致団結して前に進める運動が何よりも求められていた。告訴団はこの要求に真正面から応えるものだ。

 告訴団長の武藤類子さんは、2011年9月19日、東京・明治公園に6万人を集めた脱原発の集会でみずからを東北の鬼と称した人だ。「告訴団長を引き受け、責任の重さを両肩にずっしりと感じつつも、事故でいったんバラバラにされた大勢の福島県民が新たにつながる機会にしたいと、前向きに考えていきます。それぞれの福島県民が原発事故で受けた被害をしたためた陳述書を書き、訴えていくこの刑事告訴が、事故の責任を明確にするだけでなく、県民一人ひとりの力を取り戻す大切な機会にもなると考えています。そして、市民の苦しみを直視せず、なお原発を推進し、利権をむさぼろうとしている巨大な力にくさびを打ち込み、新しい価値観の21世紀を築くことになると信じて、取り組んでいきます」と、静かながらも強い決意を示す。

 『私たちの目標は、政府が弱者を守らず切り捨てていくあり方そのものを根源から問うこと(中略)にあります。そのために私たちは、政府や企業の犯罪に苦しんでいるすべての人たちと連帯し、ともに闘っていきたいと思います』。結成時に起草された告訴宣言は、99%の被支配層が手を取り合って1%の支配層と闘おうと呼びかける。見えなくされている敵を「可視化」して引きずり出し、怒りをぶつける。告訴団運動の根底を流れるのは世界で展開されているオキュパイ運動と全く同じものだ。

 ●「秋霜烈日」の精神で

 告訴先に警察ではなく検察、それも地元の福島地検を選んだ告訴団の判断は妥当だったと私は考えている。検事志望の司法修習生が検察官に任命されると、旭日と菊の花弁、そして菊の葉をあしらった検察官記章(バッジ)を渡される。俗に「秋霜烈日」バッジと呼ばれるこの記章は、秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのように厳しく罪を憎み、不正に厳しく対処する検事の職務を表すとされる。公務員宿舎に住んでいると、周りの家には中元や歳暮が山ほど届くのに、検事の家には何も届かない。子どもたちは、どうして自分の家だけ何も届かないのか不思議がるそうだ。

 自分は罪を犯していないと確信して初めて他人の罪を問うことができる。「検事はいい意味でバカですよ。他省庁のように天下り先もないのに仕事は厳しく、高いモラルだけは要求される。正義感が強くなければやっていけない」。元検事の野辺寛太郎さんの言葉だ。相次ぐえん罪や無罪判決など最近は失点続きの検察だが、こうした高い職業倫理が検事の仕事を支えていることも事実である。

 「人の罪を問うことは、私たち自身の生き方を問うこと」だと武藤さんも言う。法律以前に人として、私たちは誇れる生き方をしてきたのだろうか。次代を担う若者、子どもたちのために、私たちもまた秋霜烈日の精神を持って、堕落・腐敗した原子力村に対峙し、立ち向かっていきたい。

 ●告訴団の今後

 6月11日。誰の罪も問われないことに怒り、絶望しかけていた多くの人たちの希望を背負って、告訴団は、福島地検で第1次告訴を行った。対象を福島県民と福島からの避難者に絞ったにもかかわらず、告訴には1324人もの福島県民・避難者が参加した。福島地検の小池隆・次席検事(地方検察庁では検事正に次ぐナンバー2)は「告訴状を預からせていただき、犯罪と認めるに足りる事実関係があるかを真摯に検討させていただきます」とコメントした。多くの反原発デモを黙殺し、あるいは徹底的に過小評価し続けてきたメディアのほぼすべてがこの告訴を報道した。幸先のよいスタートを切ったといえるだろう。

 告訴後、福島市民会館で行われた記者会見では、弁護団の保田行雄弁護士が「(福島地検の)感触は非常によいものがある」と評価。「住民が古里を奪われ、家族がバラバラでおびえながら暮らす現実を引き起こした最大の罪深さを正面から問うもの」と、改めて告訴の意義を強調した。「告訴、告発が放置されることはありえない。地検は握りつぶしたり、黙殺したりすることはできない。今日は戦いの始まり」。河合弘之弁護士もこう呼びかけ、さらに告訴人を募る考えを示した。告訴団が見据えるのは、告訴人を全国に広げての第2次告訴だ。

 第2次以降の告訴について、現状は何も決まっていないが、入会、カンパは今も途切れることなく続く。政府、原子力村への怒りが収まるどころか拡大する一方であることが示されている。この怒りを明日へのエネルギーに変え、今後も告訴団は進み続ける。

<参考>

<資料1>福島原発事故の責任をただす!告訴宣言(2012.3.16)

<資料2>告訴声明(2012.6.11)

<資料3>「被告訴人」一覧

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【重要・管理人よりお知らせ】著作権法「改正」に伴うコンテンツの取扱いについて

2012-06-24 23:35:48 | 運営方針・お知らせ
管理人よりお知らせです。

稀代の悪法とも言われている「著作権法改正案」が、国会でろくに審議もされず、成立してしまいました。

この法律は、著作権を侵害しているコンテンツをインターネット上にアップロードした側ではなく、それをダウンロードした側に刑事罰を科する内容になっているという点で、大変問題の多いものです。最大の問題点は、この法律を厳格に運用しようとすれば警察が家庭内に入り込むしかなく、私的領域への警察介入を容認する警察国家に道を開きかねない一方、家庭内への警察の立ち入りを行わないというのであれば、実効性が全く担保できない、という点にあります。内容もさることながら、国民の権利を侵害しなければ実効性を担保できない点で、すでに法律として破たんしています。

それはともかく、この法律が現実に成立してしまったことを受け、今後、当ブログ及び当ブログ付属のサイトに掲載されているコンテンツの利用について、次のとおり取扱いを変更します。当ブログ及び当ブログ付属のサイトに掲載されているコンテンツには「有償著作物等」に該当するものはありませんが、これらが元で、閲覧者が不利益を被る事態を防止する上での念のための措置です。

<変更内容>
当サイトのコンテンツのうち、

・テキストの利用については、一般的な引用のルール(引用が全文の半分を超えない等)を守っていただければ従来同様、事前承諾は不要です。なお、引用の際はできる限り出典を明記してください。

・写真、動画の利用については、出典を明記していただくことを条件に、事前承諾を不要とします(従来は「事前に管理人にご相談ください」としていました)。

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今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

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北神急行電鉄に乗る

2012-06-23 22:21:10 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
達成した。…といっても、たったの7.5kmだが。

いつもの大阪での所用の際、少し足を延ばして新神戸まで新幹線に乗った。今、新神戸は山陽新幹線全列車が停車するし(まさか、アノ人たちに配慮したわけではないだろうが)、東京からだと新神戸も新大阪も自由席特急料金なら同じだし。

新神戸で降り、そのまま北神急行新神戸駅から電車に乗る。地下線区間で1駅間が7.5kmというのは異例の長さだ。そして、出発したら次は終着駅というのも、芝山鉄道で経験して以来久しぶりだ。

この路線は、神戸市営地下鉄と一体運営されており列車は直通運転している。こんな変な運転形態を取るくらいならなぜ神戸市営地下鉄の延長という形にしなかったのだろうと、改めて思う。

先日は神戸電鉄に乗ったが、神戸電鉄と比べ、この路線は新神戸・神戸から有馬温泉に至る最短ルートだ。直線距離の上に早いから、ここを使えば有馬温泉が大変便利だということに今さらながら気づく。

【完乗達成】北神急行電鉄

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【管理人よりお知らせ】鉄道全線乗車活動の記録を久しぶりに更新しました

2012-06-20 22:40:32 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
管理人よりお知らせです。

当ブログに付属のサイト「鉄道全線乗車活動の記録」を更新しました。JR線は2010年以来2年ぶり、私鉄に至っては2009年以来なんと3年ぶりの更新です。鉄道がメインのサイトだったはずなのに、こんなことでいいのでしょうか…?

ともあれ、2012年6月15日現在の達成状況をまとめました。JR線は、この間、東北新幹線、九州新幹線の延長開業で分母となる営業キロ数が増えたにもかかわらず、それを補うだけの乗り潰しができなかったため、相対的に達成率は88%→87%に低下しています。

一方、私鉄に関しては、大規模な路線開業がなかったこと、精力的な乗車活動を行ったことから、達成率は58%→66%に大幅上昇しました。

JR線(本州3社)に関しては、大湊線、中央本線岡谷~塩尻(みどり湖経由)を残すのみとなっています。北海道、四国、九州にはまだ残路線が多くあります。

国鉄・JR特定地方交通線転換第三セクター鉄道は、北近畿タンゴ鉄道、くま川鉄道を残すのみとなっています。

不思議なもので、白河に5年間居住しているうちに、東日本の乗りつぶしはかなり進みました。今までの乗りつぶしの歴史から見るとウソのように、西日本が遅れ気味になっています。今後は西日本を精力的に進めていく方針です。

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【転載記事】疲れ・焦り・苛立ちにどう立ち向かうのか

2012-06-19 22:49:42 | 原発問題/一般
以下の文章は、同志社大教員を務める守田敏也さんの個人ブログからの転載である。関西が生活の根拠地でありながら、ここまで見事に福島県民の視点に立ちきり、寄り添うことができる卓越した見識をお持ちの方である。「最高学府」であるはずの大学の腐敗には驚きを通り越し、悲しみ、呆れるばかりの当ブログだが、こうした教員がひとりでもいる限り、まだ日本のアカデミズムも捨てたものではないと思わせてくれる。以下、全文をご紹介する。

守田さんは、この他にも卓越した文章を執筆されているので、是非リンク先のサイトも併せてご覧いただきたいと思う。

「明日に向けて」福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。

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2012年6月5日付記事
明日に向けて(480)疲れ・焦り・苛立ちにどう立ち向かうのか

ここ数日、「明日に向けて」の更新をお休みさせていただいていました。連日、講演や交流などがあり、時間が取れないからですが、にもかかわらず、「頑張って書こう」としていないためでもあります。申し訳ないですが、今は、持続可能な活動の樹立を優先しようと思っています。

こう思うのは、あちこちで、みなさん「疲れているんだなあ」と感じるからです。例えば、仙台を訪問したとき、仙台の地で、子どもたちを守ろうとしている女性たちの長い苦労話を聞きました。仙台も線量が高めです。なので避難する人もいましたが、残った方たちは、週末などを利用し、子どもと一緒に保養にでかけたそうです。

その際、南下することはできない。福島原発に近づいてしまうからで、そのためめざすのは北になったといいます。それで高速に乗る。仙台から北を目指す。しかし岩手県に入ってもまだ線量が高い。いや一関あたりはかえって高くなりすらする。そこをわき目もふらずに走り抜ける。1時間走ってもだめ、2時間走ってもまだ線量が下がらない。3時間ぐらい走ったとき、ようやく線量が下がってくれるのだといいます。

そうしてみなさんがたどり着くのは青森県。そこの保養地をみんなで借り、お金をはらってそこでしばし過ごす。そして英気を養ってからまたもとの道を戻ってくるわけです。だんだん線量が高くなることを感じながら。

そんな生活を1年以上、続けてきたそうです。しかも4号機がずっと危険な状態にある。だからそのためのシミュレーションもしておかなければならない。仙台の方たちは、4号機に何かあったら、まっしぐらに秋田空港を目指し、とりあえず海外に脱出することを決めているといいます。そのために子どものパスポートもしっかりとってある。それをそろえておいて、いつでも持ち出せるようにしている。

それやこれやの体制をとりながらの1年間、みんな、「命の問題はお金より先」「貯金はこんなときのためにしてきたんだよね」といいあいながら、交通費も青森での滞在費も、そのつど自腹を切ってきた。補償などないからそうするしかないからです。それでもみんなできるだけ楽しく、この行き返りを続けてきました。しかし1年経って、そろそろみんな貯金が切れてきたといいます。それと同時にいつまでこれを続けるのかという疲労感も濃くなってくる・・・。

これは一つの象徴的なありかたなのではないかなと僕には思えました。僕自身もそうですが、原発事故が起こって、これはもう命の問題だから、すべてを度外視してでも放射線防護に走らなければと思った。それはすぐに避難をしたり、何らかの防護行動に走った方たちと同じ思いの行動だったように思います。

しかもその行動は長く続きました。当初は社会全体が異変に気が付き、すべてを度外視している自分のあり方が、社会に全体化していくのではと僕は思っていましたが、少なくとも、この1年間はそうはならなかった。災害心理学にいうところの「正常性バイアス」にとらわれた大多数の人々は、わりとすぐに平常モードに戻っていった。その中で、放射線防護に走る人々は、膨大な放射能の前に通常生活に戻っていく社会のあり方に、何ともいえない異様さを感じながら、ここで負けてはならないと、より一層、懸命に防護活動に走りました。

そこにはある種の悲壮感すらあったのではと思います。当初は追いついてくると思った社会が追いついてこず、しばしば放射線防護活動が、孤立を強いられる中での活動となったからです。しかししばらくするとようやく脱原発の声が国中で高まりだした。そうして次第に原発が停まりだしました。放射線に対する危機意識もだんだんに高まりだし、今日の全原発停止にいたっています。

ところが徐々に政府の巻き返しが始まりだしました。その一つが、放射性物質にまみれた震災ででたさまざまな遺棄物(「がれき」)の広域処理の問題です。さらに大飯原発再稼動にみられる、原発維持のための画策が繰り返されるようになってきた。放射線防護に走ってきた多くの人々が、これを止めなくてはいけないと懸命に動きまわっていますが、連日、連夜の努力が必要で、当然にも疲れが押し寄せてきます。なにせ昨年3月からゆっくり休めない日々がずっと続いているのがつらい。

こうした状況をみるとき、放射線防護を進めようとする私たちに、疲れ、焦り、苛立ちが襲ってくるのは当然だと思います。何かをしなければならないと思いつつ、一方でそろそろ度外視してきてしまった生活のことも振り返らなければいけない。しかし今こそより頑張らねばという思いも強まる。その板ばさみが心の余裕をさらに小さくし、ついつい近親者にきつい言葉を発してしまって、そのこと自身に自分で傷ついてしまう・・・とそんな悪い循環に、私たちが今、入ってしまっていることもあるのではないでしょうか。

あるいは僕と僕の周りで見られることを一般化しすぎなのかもしれませんが、僕にはそうした「疲れ・焦り・苛立ち」が私たちの周りを覆っており、それとうまく対処していくこと、ある意味では非常体制だったこれまでのあり方をうまく持続可能なものに改めていくことがとても大事だと思えるのです。

ではその際、私たちが考えるべきことは何なのか。第一に、・・・この点がもっとも重要ですが・・・私たちの国の市民の放射線に対する意識は、昨年3月11日に以前にくらべて格段に高くなっているという事実をしっかりと認識することです。とくに原発が非常に危険なものであり、事故の可能性を抱えているという事実にようやく多くの人々が覚醒したこと、だからこそ今、すべての原発が停まっていること、この歴然とした事実をしっかりと見据えることです。

その意味で、私たちは知らない間にかなり高いところまで登っている。頂上ははるか先かもしれませんが、振り返ったときの私たちの歩みは非常に大きい。あえていいますが、大飯再稼動をめぐる攻防で、一喜一憂して、このことを見失ってはならないと僕は思うのです。

先日、関西電力京都支店前で、ついに最後の一つの原発が停まり、多くの方たちがそれまではと頑張ってきたハンガーストライキをやりおえたとき、居合わせたドイツ人の方がこうおっしゃいました。「私たちの国は脱原発を決めましたがそれでもまだ8基の原発が動いています。日本は全部停まった。日本人の方が進んでいます」・・・それは私たちを励ましてくれる温かい言葉でもありましたが、ともあれある見方では、そのように映るのが事実なのです。そしてこうした成果は、日本中で多くの人々が、・・・東日本の人も、西日本の人も・・・本当に一緒になって、放射線から互いを守ろうと必死になって動いてきた、その行動の中で生み出されたものです。

だから私たちは私たち市民・住民が積み上げてきたこの成果をしっかりと認識する必要があります。これこそは共同で生み出してきた財産です。何より、市民の中に広がった、放射線で人を傷つけるなという強い思いが、これを可能としたのです。

だから第二に、私たちはそんな私たちの力を過小評価しないように注意しなければなりません。とくに犯してはならないのは、自分を除外して、「○○の意識は低い」といいなすことで、私たち全体のポテンシャルを過小評価してしまうことです。こうした言動はある意味で「実体化」もしやすい。本当に意識を低めてしまうということです。例えば、一生懸命に頑張って前よりもいろいろなことができるようになったこどもを、「なんでこれができない」と、高みからしかり飛ばしてばかりいたら、萎縮させてしまい、せっかくの伸びが台無しになって、意識が後ろ向きになってしまう。

「意識が低い」というならば、私たちは本当に全員が、昨年3月11日以前、大変、意識が低かったのです。僕自身を振り返っても、原発の危険性はそれなりに理解しているつもりでしたが、内部被曝のことはほとんど分かっていなかった。放射線の危険性を知っているつもりでいながら、その実、自分がまだまだICRPが作ったでたらめな話の範疇にいることにすら十分に把握できていなかったのです。

もっと恥ずかしいのは、広島・長崎の被爆者がどのように生きてきたのか、本当にまったくわかっておらず、てっきりもっと手厚く扱われて、救済されてきていると思っていたことです。本当に意識が低かった。でもそれは僕だけのことではなかったように思います。もちろん、一部に非常に高い意識と志をもって、叫びを続けていて下さった方がいました。肥田舜太郎さんのようにです。ごく一部にそうした方がいればこそ、私たちは今日の歩みを作り出すことができたわけですが、しかし大多数の私たちは、かなり意識が低かったのではないでしょうか。だから原発を止めることもなかなかにできなかったのです。

そこから私たちは本当によくジャンプした。何せ、全原発を停める市民になったのですから。しかし私たちのジャンプにはかなりの個人差がある。この1年でものすごくジャンプした人もいれば、少しだけジャンプした人もいる。でも互いにジャンプはしたのです。だからより高く飛んだ人は、そうではない人をみて「意識が低い」と言うのはやめましょう。次にはその人が、より高く飛んで、私たちを追い抜かすかもしれない。いや次々にそういう人が出てきて、私たちがさらに刺激されればこそ、私たちも今よりももっと高く飛ぶことができるのです。そうして私たちが歩みを深めていけば、きっと今の私たちを、あんなに低いところにいたのかと、そう振り返る日が来るでしょう。

その意味で、私たちは互いの労をこそねぎらいあい、互いの前進を評価し、ほめあい、そうして私たちが共同で培っている力を慈しみあい、ともに育てあげ、さらに高めていくことをこそ目指そうではありませんか。

そしてそのためには、私たちが、この長いマラソンを走る中で、当然にも疲れを蓄積もしていること、だから適度に休みつつ、上手に歩みを続ける時期にきていることを自覚しましょう。その意味で、いろいろと大変なのですが、「無理は禁物」の精神にたちましょう。というか、私たちが心の余裕をなくし、周りにきつくなってしまい、寛容にあれなくなったら、それを「休むときがきた」というサインとみなすことが大事なのではないでしょうか。

僕自身は何よりも、自分の体に対して寛容さを失ってしまった。そうしてかなり疲れさせてしまった。だから今、そこからの回復のモードに入りました。それでもう結構時間が経っています。あいかわらずハードなスケジュールの中にはいますが、少しずつ、免疫力の回復モードには入れているように思います。・・・この点はまたの日にルポしたいと思います。

ともあれみなさん。やらなければならないことはたくさんある。でもあえて言いましょう。そんなもの、前からあった!のです。かつては私たちの意識が低かったから認識できなかっただけなのです。今、私たちは目覚めてしまった。だから課題がたくさん見える。でも人間、そんなに一気に変われるわけじゃない。だからおおらかに前に進みましょう。私たち自身が変わりつつあることも楽しんでしまいましょう。

そうしていつか今はできないこともできるようになる。僕もそう確信して、自分を大事にしながら、ゆったりと歩んでいこうと思います。

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(お知らせ)【福島県白河市・宮城県白石市】「夏休み一時保養相談会」を開催します

2012-06-16 23:34:33 | 原発問題/一般
管理人よりお知らせです。

6月23日(土)、福島県白河市で「のびのびキャンププロジェクト」(夏休みを利用した一時保養相談会)を開催します。子どもたちを中心に、長期休暇を利用して汚染のない地域で体内の放射性物質を排出し、健康を増進するためには保養が大変重要です。概要は、サムネイル写真のチラシをご覧ください。また、チラシ裏面はこちらからご覧いただけます。

日時:2012年6月23日(土)13:00~18:00
場所:マイタウン白河1階 多目的ホール(地図
参加費:無料

問い合わせは、「のびのびキャンププロジェクト」(電話:090-7029-5617)または「みみをすます・関西」(電話:090-9871-1419 メール:ramichubunkou@ybb.ne.jp)まで。

6月24日(日)には宮城県白石市でも「のびのびキャンププロジェクト」が開催されます。宮城県白石市は福島県に隣接しており、福島県内に匹敵する放射能汚染の実態があります(証拠はこちら)。汚染実態を知る一部の人たちは福島県民と同じ苦悩の中にありますが、宮城県ということで汚染はないものとして放置されています。

宮城県内でこうした相談会が開催されるのはきわめて画期的なことです。白石市近辺でお悩みの方は是非ご参加ください。なお、当ブログ管理人は白石市での相談会の運営には関わっていませんので、詳細を知りたい方は、以下のサイトでご確認ください。

放射能から命を守る全国サミット(6月15日付け記事)
東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(むすびば)

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【管理人よりお知らせ】「放射能被曝を防ぐための10か条」を改訂しました

2012-06-16 19:28:57 | 原発問題/一般
管理人よりお知らせです。

福島原発事故を受け、昨年7月25日付け記事で公表した「放射能被曝を防ぐための10か条」を一部改訂しました。

基本として大きくは変わっていませんが、非現実的で実行不可能と思われる項目を改めたほか、食品放射能測定の体制(行政・民間問わず)が整ってきたことを受け、地元産食材に関する考え方を「基本として摂取不可」から「測定により安全が確認されていないものは摂取不可」へと緩和しました。

また、大気の汚染度が下がってきたと考えられることから、エアコン・換気扇の使用制限の項目を削り、代わって「健康維持のため定期的に保養を行うこと」を加えました。

改訂版の10か条は、当ブログ管理人自身が、今後も当分の間福島で生活せざるを得ないということを前提に、ストレスなく長期にわたって実行できる内容としました。今後も長期間、避難・移住ができない皆さまにとっても参考になると思います。

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<改訂版>放射能被曝を防ぐための10か条(2012.6.15)

1.行政による環境放射線量測定値を毎日確認する。また、少なくとも週に一度はみずから環境放射線量の測定を行う。

2.汚染地産の食材であって放射能測定により安全が確認されていないものの摂取は避ける。外食は極力避け、水道水は摂取せず洗米もミネラルウォーターで行う。

3.ケガをしたときは、傷を露出したままにしない。

4.天気予報に注意し、雨や雪には極力濡れない。濡れてしまった場合、できるだけ早めに全身をよく洗う。

5.植物、土、地面、建築物の外部には極力触れない。

6.洗濯物は外に干さない。

7.屋外ではマスクは必ず着用し、口と鼻を覆う。

8.不要不急の外出は控える。やむを得ず外出する時はできるだけ車を使用し、皮膚の露出を極力少なくする。

9.外部に接する窓やドアは開放しない。部屋の換気は、原発に対して風下となる時間帯を避け、短時間行う。

10.体内の放射性物質の排出を促し健康を維持するため、定期的に放射線量の少ない地域で保養を行う。

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<参考>旧10か条

1.風向きと放射線濃度(大気中、水道水)は毎日チェックする。

2.地元(汚染地域)産の食物は決して摂らない(外食はもちろん不可)。水道水も決して飲まない(米もミネラルウォーターで)。

3.ケガをしたときは、傷を露出したままにしない。

4.天気予報に注意し、雨や雪には絶対濡れない。濡れてしまった場合、できるだけ早めに全身をよく洗う。

5.植物、土、地面、建築物の外部には極力触れない。

6.洗濯物は外に干さない。

7.屋外ではマスクを必ず着用し、口と鼻を覆う。

8.不要不急の外出は控える。やむを得ず外出する時はできるだけ車を使用し、皮膚の露出を極力少なくする。

9.外部に接する窓やドアは開放しない。部屋の換気は、原発に対して風下となる時間帯を避け、短時間行う。

10.エアコンや換気扇の使用は最小限とする。

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懲りない野田首相・推進派へ-よく聞け!これが福島県民の声だ!

2012-06-15 19:36:53 | 原発問題/一般
相も変わらず脱原発を求める市民の声は完全無視し、一部の立地自治体首長・議員の声だけを「国民」の声だと言い繕いながら、野田首相は大飯原発再稼働に向けて突き進んでいる。野田首相にとって福島県民はおろか、地元・おおい町の原発廃止を求める人たちも「国民」ではないらしい。きっと1%の支配層だけが「国民」なのだろう。

史上最悪の原発事故を経験した福島県民がこの事態をどう思っているのか。やや古いが、5月11日付福島民報「みんなのひろば」(読者投稿欄)に掲載された会津坂下町在住の男性の意見をご紹介する。野田、そして推進派よ、よく聞け。これが被災地福島の声だ!

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2012年5月11日付福島民報「みんなのひろば」掲載の読者投稿から

進まぬ体質変革 高慢な電力会社

 今夏の電力不足が心配されている。各電力会社によると、電気が足りないらしい。電気がないとエアコンは使えない。熱中症の患者が増える危険がある。工場が操業できなくなる。日本の経済が停止する。それでもいいのかと政治家は言っている。

 しかし、福島県民は覚悟ができている。原発はいらない。電気が足りないなら私の家から止めてかまわない。関西電力は原発再稼働を重視して火力発電所の再稼働の準備をしていないらしい。一年間も時間があったのに何も準備していないで15%電力が足りないと発表した。思い上がりの体質だと思う。国民は電力会社の企業体質の変化を要求してきたが、全く何も変わっていない。

 原価が増えれば利益が増える料金体系のため火力発電に使う燃料は通常の六倍の価格で買っているとも聞いた。このような企業に原発という凶器を扱わせていいわけがない。私は「夏暑く、冬寒い生活」をしてでも、豊かな自然あふれる日本を守っていこうと思う。

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福島原発告訴団が今日、第1次告訴を行いました

2012-06-11 21:38:24 | 原発問題/一般
福島原発告訴団が、今日、第1次告訴を行った。告訴団のサイトから、告訴声明を転載する。

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「福島原発告訴団」告訴声明
2012年6月11日


今日、私たち1324人の福島県民は、福島地方検察庁に「福島原発事故の責任を問う」告訴を行ないました。

事故により、日常を奪われ、人権を踏みにじられた者たちが力をひとつに合わせ、怒りの声を上げました。

告訴へと一歩踏み出すことはとても勇気のいることでした。

人を罪に問うことは、私たち自身の生き方を問うことでもありました。

しかし、この意味は深いと思うのです。

・この国に生きるひとりひとりが大切にされず、だれかの犠牲を強いる社会を問うこと

・事故により分断され、引き裂かれた私たちが再びつながり、そして輪をひろげること

・傷つき、絶望の中にある被害者が力と尊厳を取り戻すこと

それが、子どもたち、若い人々への責任を果たすことだと思うのです。

声を出せない人々や生き物たちと共に在りながら、世界を変えるのは私たちひとりひとり。

決してバラバラにされず、つながりあうことを力とし、怯むことなくこの事故の責任を問い続けていきます。

「福島原発告訴団」告訴人一同

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被告訴・被告発人目録

1 勝俣 恒久  東京電力株式会社 取締役 会長

2 皷 紀男  東京電力株式会社 取締役副社長 福島原子力被災者支援対策本部兼原子力・立地本部副本部長

3 西澤 俊夫  東京電力株式会社 取締役社長

4 相澤 善吾  東京電力株式会社 取締役副社長 原子力・立地本部副本部長

5 森 明生 東京電力株式会社 常務取締役 原子力・立地本部長兼福島第一安定化センター所長 

6 清水 正孝  東京電力株式会社 前・取締役社長

7 藤原 万喜夫 東京電力株式会社 常任監査役・監査役会会長

8 武藤 栄   東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長

9 武黒 一郎   東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長

10 田村 滋美 東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当

11 服部 拓也 東京電力株式会社 元・取締役副社長

12 南 直哉 東京電力株式会社 元・取締役社長・電気事業連合会会長

13 荒木 浩  東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当

14 榎本 聰明 東京電力株式会社 元・取締役副社長原理力本部長

15 吉田 昌郎 東京電力株式会社 元・原子力設備管理部長 前・第一原発所長

16 班目 春樹   原子力安全委員会委員長

17 久木田 豊  同委員長代理

18 久住 静代  同委員

19 小山田 修  同委員

20 代谷 誠治  同委員

21 鈴木 篤之  前・同委員会委員長(現・日本原子力研究開発機構理事長)

22 寺坂 信昭  原子力安全・保安院長

23 松永 和夫  元・同院長(現・経済産業省事務次官)

24 広瀬 研吉  元・同院長(現・内閣参与)

25 衣笠 善博  東京工業大学名誉教授(総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会 地震・津波・地質・地盤合同WGサブグループ「グループA」主査。総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会 地震・津波、地質・地盤合同WG委員)

26 近藤 駿介  原子力委員会委員長

27 板東 久美子  前・文部科学省生涯学習政策局長(現・同省高等教育局長)

28 山中 伸一  前・文部科学省初等中等教育局長(現・文部科学審議官)

29 合田 隆史  前・文部科学省科学技術政策局長(現・同省生涯学習政策局長)

30 布村 幸彦  前・文部科学省スポーツ・青少年局長(現・同省初等中等教育局長)

31 山下 俊一  福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、日本甲状腺学会理事長)

32 神谷 研二  福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、広島大学原爆放射線医科学研究所長)

33 高村 昇  福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)

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